望遠鏡マニアが高じて「地動説」を発見した“科学者ガリレオ”のスゴさとヤバさ
望遠鏡マニアだったガリレオ
その後も、科学者たちは「宇宙の中心は地球だ」とする天動説には大いに悩まされました。科学が発展するにつれて、観測したデータが天動説では解明できないケースが多々発生したからです。でも、「天動説」の前提を覆そうとしようものなら、異端扱いされて宗教裁判にかけられてしまう危険がありました。
そんな苦境に立たされながらも、「地球は太陽の周りを回っている」という地動説を決定的なものにしたのが、ガリレオ・ガリレイです。彼はもともと大学で数学を教えていましたが、次第に天文学にも深い興味を抱くようになります。
宇宙に関心を持ったガリレオは、当時発明されたばかりの望遠鏡を手にいれて、天体を観察し続け、望遠鏡から見える宇宙の記録を残した歴史上最初の人物にもなりました。
地動説の証拠を見つけたワケ
寝ても覚めても宇宙のことばかりを考えていたガリレオが片っ端からいろんな星を観察していくと、木星の周りには、その周囲をぐるぐる回っている4つの衛星があることを発見!
それを見たガリレオは「木星とその衛星の動きを見ても、大きな星の周りを小さい星が回っているほうが自然だな。ということは、大きい太陽の周りを小さい地球が回っていると考えるほうが自然じゃないか?」と考えました。その考えの通り、木星の動きは、「地球が太陽の周りを回っている」という地動説を支持する有力な証拠になりました。
時代の固定観念にとらわれず、自分の観測を信じたこと。それがガリレオの研究者としてのスゴさだと思います。