世界同時株安にも強い「相場の読み解き」方法。投資のプロなら知っている
テクニカル分析のメリット、3つ目は?
3:ファンダメンタルズに関する知識がなくてもチャートだけを注視すれば良い
相場の大きな方向性をつかむこと、個別銘柄の選別などにはファンダメンタルズ分析は必要ですが、経済指標やその企業の決算、財務状況を、海外の企業の経営者にインタビューしたりと、個人でやるには難しいような行動で情報を収集していますし、その結果から判断するのも容易ではありません。
よって、そのような行動や分析はプロに任せ、その分析結果だけ教示してもらえば良く、チャートだけに集中し、売買のタイミングを図るだけでよいのです。
4:売買ポイントが分かりやすい
今買われ過ぎなのか? 売られ過ぎなのか? どっちのトレンドなのか?などを見ればすぐに分かりますし、チャートには分かりやすく売買のシグナルが表示されています。また、その分析も勉強と経験次第で精度を上げていくことが可能です。
テクニカル分析のデメリットは3種類
◆テクニカル分析のデメリット
1:実際の相場は過去の値動きと必ずしも一致しない
チャート上では、売買シグナルが発生したものの、実際にはその発生したシグナルと反対の値動きをする「ダマシ」という現象が起きます。よって、一つのテクニカル指標だけに頼るのではなく、違った角度での指標も同時に表示させることで、少しでもダマシを回避することが必要です。
2:突発的な大きな出来事に対して、臨機応変には対応ができない
過去の値動きを基に将来の相場を予想するため、2008年のリーマンショックなど数々の金融ショックが起きた場合や、企業が不祥事を起こし株価が急落した場合などは、テクニカル指標も機能しません。ただ、万が一このような事態が起きてもいいように、上手い損切りの設定で、大損害を回避できるようにしたいですね。
3:分析方法が多いため混乱することがある
業者が提供しているテクニカル指標は、通常50種類以上あり、分析手法としては数百にのぼります。まずは、有名な指標使って使いこなすことをオススメします。