エステー女性社長が“個性派商品“に根付かせたブランド価値の大切さ。対話に苦労した時期も | ページ 3 | bizSPA!フレッシュ

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エステー女性社長が“個性派商品“に根付かせたブランド価値の大切さ。対話に苦労した時期も

ビジネス

間伐後の枝葉を再利用する循環型ビジネス

エステー

2011年から事業化を行っている「クリアフォレスト事業」

 直近では業務用のBtoBビジネスや、森の力で空気を健康にする「クリアフォレスト事業」など、多方面にも業容を拡大している。

「日用品全般をやろうとしているわけではなく、空気を軸にした事業の領域を広げていく認識で取り組んでいます。空気は家庭以外にもオフィスや空港、海外など空間があるところには必ず存在し、BtoBやグローバルなど、非常にビジネスの伸びしろがあるんです。

 ポテンシャルをとても感じているのがクリアフォレスト事業になります。研究開発のR&D機能とは別に、2004年から『日本かおり研究所』というグループ企業を設立し、そこで空気や香りにまつわる基礎研究を行ってきました。森の中の空気は『なぜ清々しく、気持ちいいものなんだろう』ということに着目しました。

 針葉樹のトドマツの間伐材から抽出された成分が、大気汚染の主要因となる二酸化窒素を無害化し、抗酸化機能や花粉アレルギーの低減、それに伴う良質な睡眠などの効果を発揮することがわかったんです。2011年からクリアフォレスト事業を立ち上げ、北海道のトドマツの間伐材からエッセンシャルオイルやエッセンシャルウォーターを抽出した成分を、花粉対策用品のMoriLaboブランドに活用したり、ホテルや旅館向けの消臭ミストとして商品化を行っています」

社会課題の解決につながる事業を推進したい

エステー

循環型のビジネスとしてパートナー企業と共創しながら推進していくという

 エステーは、今後も空気を成長戦略の中核に据えながら「トータル エアビズ 企業グループとして事業を展開していく」と鈴木氏は言う。

「社員には『社会課題を解決する事業をみんなで考えよう』と伝えてきました。単に利益追及をするのではなく、社会課題を捉えた事業も積極的に推進していければと考えています。例えば、介護家庭用の『エールズ』という商品がありますが、超高齢社会を見据えて介護施設などのBtoBへも拡大させたり、カイロの技術を応用したフェムテック商品を開発し、女性の冷え性や生理痛の緩和に貢献したりと事業成長させていく余地はたくさんあります。

 また、コロナ禍でペットを飼う人も増えたことで『ニオイの問題で飼育放棄する』ことが浮き彫りになりました。『エステーペット』というペットケア事業を立ち上げ、猫用の消臭チップと消臭トイレ、消臭シートを発売し、新たな布石を打っていければと思っています」

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