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朝倉未来戦で脚光の32歳“サラリーマンファイター”が語る挑戦「計量前日まで出勤してます」

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会社員で1児の父…限られた時間の中で

RIZIN

 会社員かつ1児の父ということもあり、練習に費やせる時間は、平日は就業後、休日は朝8時からお昼前までと、他の選手に比べて圧倒的に限られている。その中で結果を残すために、正攻法ではなく、「勝てる練習」に力を入れている。

「単純な練習方法では、他の選手と同じスタートラインには立てないことは分かっています。逆を言えば、『練習量が少なくても勝てる方法』を確立しなければ、私はプロ格闘家を続けられません。勉強と同じで、自分に合った練習方法を生み出すことが大切なんです。ただ、自分で考えるのは限界があるので、総合格闘技ジムで出稽古をしてプロのアドバイスを聞き、常に最善の練習方法を模索しています」

正攻法ではなく「勝てる練習」が大切

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弥益さんは専属で所属しているジムはなく、いろいろなジムへ出稽古してアドバイスを受けている

 会社員とプロ格闘家を両立させることは、双方の仕事にメリットを与えているという。

「計量や記者会見のときに有休を使うことが多いですが、基本的に計量前日まで出勤しています。だから会社でのミスを引きずったまま試合へ臨むこともあります。しかし、格闘技をすることが会社の逃げ道に、会社へ行くことが格闘技の逃げ道にもなっています

 仕事がうまくいかなくて落ち込んでいても、ジムでキツい練習をしたら、クヨクヨする隙なんてなくなりますし、試合に負けたら仕事に打ち込んで気を紛らわすことができます。両方続けているからこそ、両方に本気で打ち込めています

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