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デート中に入った食堂で彼女がトラウマに!嘔吐で奪われた“唯一の趣味”

コラム

彼女が気づいたホコリっぽさの正体

「いざ席に着いてみると、なんだかザラザラするし、ほこりっぽい。Y美も、『すごくホコリっぽい』と耳打ちしてきました。それでも、取った商品に手を付けないのはどうかと思い、Y美と2人で食べることにしたのです」

 ところが、口の中に入れた瞬間、2人は顔を見合わせて顔をしかめます。おかずやおにぎりにも、ホコリのような毛のようなものが絡まっていたのです。その時点で、「何これ…? ホコリ?」という話になり、Y美さんは帰りたそうな雰囲気だったと言います。

「でも、ひと口ぐらい手を付けただけで帰るのは申し訳ないという気持ちから、2人とも立ち上がれずにいたんです。すると、厨房から大型犬が2匹、店の人と思われる人に連れられて出てきました。しかも目が合った瞬間に、ものすごい勢いで吠えてきたんです」

お店を出たところで彼女が嘔吐

ペット

 常連客は2匹の大型犬を見て、「ポチ」「サル」と声をかけ満面の笑み。けれど大型犬は2匹とも吠える、吠える。とにかくうるさく、吠えるときに動いた拍子に毛やホコリが舞います。Y美さんは「気分が悪い。限界……」と言いながらフラフラと立ち上がり、店を出たところで嘔吐

「Y美は、老舗食堂と動物がトラウマになってしまいました。そして、僕の唯一の趣味だった老舗食堂巡りに付き合ってくれなくなっただけでなく、同棲したら2人で飼おうと話していたペットの話も白紙に。今更どうにもなりませんが、ショックです」

 そう話してくれた高嶺さん自身も、老舗食堂や動物に対して好意的な気持ちが薄れてしまったのだとか。冒険は楽しいものですが、ある程度の事前リサーチは必要かもしれません。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[動物・ペットの忘れられない話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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