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ユナイテッドアローズの「駅ナカ全店閉鎖」は必然?ZOZOとは残酷なまでの差が

ビジネス

需要回復を待つ以外に手はないか?

 しかし、コロナがすべてを変えてしまいました。JRは関東圏の在来線の鉄道運輸収入見通しを85%と予想しています。かつての水準を取り戻す見込みはなくなりました。

鉄道運輸収入の見通し

鉄道運輸収入見通し(※JR東日本決算説明資料より)

 かつての集客力を失ったのであれば、テナントであるユナイテッドアローズがここから撤退するのも当然です。ユナイテッドアローズは駅ナカ以外の不採算店も閉鎖を進めています。利益が出る体制へと組織を縮小しつつ、需要回復を待っています

 ただし、売上高が完全回復するのは時間がかかりそうです。2022年2月の小売の売上高は2020年同月比67.9%となりました。しばらく我慢の年が続くかもしれません。

<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

外食、小売り、ホテル業界を中心に取材を重ねてきた元経営情報誌記者。現在はコンサルタントという名の中小企業経営者のサンドバッグ役を務めるかたわら、経済の面白さを広く伝えるため、開示情報を分析した記事を書いている。好きな言葉は美食家・北大路魯山人の「硬め、麺少なめ、ニンニクマシマシ」

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