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大嫌いだった口うるさい母親に感謝!社会人になった21歳女性が感じた“母の愛”

コラム

実家に挨拶へ行くと、意外な評価…

 店長の実家に挨拶へ行くと「お箸の持ち方が美しい」「靴をキレイに揃えて、ご両親の育て方がいい」など、何かと褒められます。店長の母が褒めてくれたことは、小さい頃に母親が口を酸っぱくしてうるさく言っていたことでした。

「そのお陰もあって、店長のお父さんとお母さんは機嫌よく同棲話をOKしてくれたんです。小さい頃にグチグチ言われていたことで、こんなに褒められるとは思わなかったし、いつの間にか私自身に習慣づいていたことに驚きました。そのあと私の実家に行って母と会いましたが、店長との同棲を報告するだけして逃げるような感じで帰っています」

 店長と同棲を開始した渋谷さんは、職場恋愛が禁止だったこともあり、転職することに。店の目と鼻の先にあった小さな会社で働くことになります。そこでも渋谷さんは、子供の頃に母が言っていた小言について考えさせられることになったのです。

子供の頃の習慣が昇進のキッカケに

家族

「出かけるときはデスクの上をキレイに片付けるとか、お客様にお茶を出すときは7分目程度にするとか、小さい頃から母に言われ、いままで当たり前にしてきたことを褒められました。そして、お客さまへの気遣いや配慮が大きく評価されて昇進のキッカケにもなったんです」

 いままで当たり前だと思ってやってきたことは、すべて母が言っていたことだとハッキリと気づいた渋谷さんは、店長の実家での出来事も思い出したのだとか。そしてあらためてゆっくりと考え、昔は憎いと感じていた母親の口うるささに、いまは感謝する日々だといいます。

 まだ直接は、感謝の気持ちを伝えられていないという渋谷さん。できれば思い立ったらすぐ、感謝の気持ちは伝えたいものですね。

<取材・文/山内良子 イラスト/磋藤にゅすけ>

-[僕・私の家の話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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