小田急の人気ベーカリー「HOKUO」が全店閉店か?懐かしの面影に会える方法も
一部は「ドンク」が出店も…北欧の今後は?
小田急電鉄は北欧の全店閉店に先立ち、大手ベーカリー「ドンク(DONQ)」(本社:神戸市東灘区)と「業務提携に関する基本協定書」を締結。「北欧トーキョー」が展開する「HOKUO」全39店舗のうち10店舗をドンクに譲渡する方針を2021年12月21日に発表している。
ドンクへの事業譲渡は2022年3月15日で、相模大野、本厚木、海老名など神奈川県周辺の10店舗は2022年春にはドンクグループの店舗として再生されるものとみられる。
一方で、半分以上の29店舗や製造工場の今後は未定のままだ。北欧トーキョーが地盤としている神奈川県の小田急沿線では、2021年11月に地場大手ベーカリー「ベルベ」(本社:神奈川県厚木市)が経営破綻して全店閉店したばかり。コロナ禍のなか一気に大量のベーカリー跡地が生まれることとなってしまったため、再活用が長期化する店舗も多く生まれそうだ。
「北欧」が前身のベーカリーは全国各地に!
「北欧トーキョー」が消滅するというニュースに、ネット上では「北欧の名前が無くなるのは悲しい」「これで北欧の味が消えてしまうのか…」と惜しむ声が多く上がっている。
しかし、実はこれで「北欧の全ての店舗が消えてしまう」という訳ではない。
先述したとおり、北欧はバブル期の経営規模拡大の際に、地場企業などと提携して設立した地域子会社を通じて全国展開をおこなっていた。そのため、現在も「北欧/HOKUO」の名前を引き継いだまま、もしくは看板を変えたものの、かつての北欧店舗の面影を保ったまま営業をおこなうベーカリーは今も全国各地でみられる。