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就職で学生人気2位は商社、1位は…?新卒で入る会社の賢い選び方

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ファーストキャリアで「BtoB」はおすすめ

シゴトズキ

清水:本当にやりたいことが明確になっていないと、入ったあとにギャップに苦しむ可能性があるということですね。続いて、視聴者から「周りで広告業界を志望している人が多いのですが、広告業界はぶっちゃけどうですか?」という質問がきています。

竹内:広告代理店など普段見ているCMを作れる仕事は楽しそうとか、結構キラキラしている仕事という印象を持つ人が多くて人気が出やすいですね。しかし、広告系はすごく時代が変わってきています。具体的には、ついに企業がテレビ広告よりもネット広告に出稿料を出すようになりました。

 ネットを見る人が増えて、デジタル広告がすごく伸びている一方でテレビや雑誌・新聞などは横ばい、ないしは下がっている傾向があります。「広告業界どうですか?」と聞かれたときは、「デジタルのほうがキャリアを積みやすいよ」と伝えていますね。

清水:竹内さんから見て、学生に人気はないけど面白いという業界はありますか?

竹内:めちゃめちゃありますね! まず、素材や機械など対企業向けの商品を扱うBtoBのメーカーです。仕事のイメージはしづらいかもしれませんが、年収も良いし、顧客のスケジュールに合わせて動くので休みもきちんと取れるし、新卒でお金が多く動いていることを見られるのはすごくいいと思います。toCからtoBへの転職は結構難しいことが多いので、ファーストキャリアとしてBtoBのメーカーはおすすめです。

マスコミならではのやりがいや人気の理由

竹内:うちの塾でマスコミに行きたい学生もいるんですが、マスコミならではのやりがいや人気の理由はどんなものがありますか?

清水:仕事の見えやすさは人気のひとつにあると思いますが、見えないところの仕事が面白いのがマスコミ業界だと思います。私は「テレビは3つの“そうぞう”でできている」と言うようにしてるんですね。1つ目が企画を考えたりする「想像」、2つ目は番組やVTRをクリエイトする「創造」、3つ目は電波に乗せて送る「送像」です。

 今までテレビの強みは、面白いコンテンツを作れるだけでなく「この時間になったらテレビを見よう」という空気を作り出すなど「送像」の部分がすごく強かったんですね。おかげでテレビはたくさんの方に見ていただけるメディアになっていますが、最近はスマホやPCでも動画が見られるようになっています。それであれば、テレビ局にとってさらに「送像」の可能性が広がります。

「PCやスマホはテレビの脅威だ」という意見もありますが、ネット事業者はテレビの放送波に入って来られないのに対し、放送波を持っているテレビは色んなところに展開ができます。映像だけでなく、本を書いたり、イベントをしたり、新規事業を作り上げたり、面白いことが何でもできる土壌があるので新しいことを考えるのが好きな人が向いていると思います。

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