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“朝ドラ”俳優・清水尋也がノマド暮らしの孤独な若者に「結局は理屈じゃなくてLOVE」

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誰も自分を知らない留学先での経験

清水尋也

――認知されているというのも裏腹ですね。

清水:留学先では、僕が役者をやっているといったことは関係ありませんでした。「何してるの?」と聞かれて「日本でアクターをやってるよ」と言ったら、「へー、そうなんだ。頑張れよ」くらいで。すごくフラットで心地よかった。

 結局、ただの人間なんだなと改めて感じられて、その瞬間から、ふと気が楽になりました。日本に帰ってからも、「ほっといてくれよ」ではなく、いい意味で人の目をあまり気にしないスタンスに振り切れるようになったんです。留学をきっかけに、そこも変わりましたね。

――清水さんはもともとコメディテイストの作品や喜劇役者が好きだとか。これまで多彩な役柄を演じてきましたが、コメディに振った役へのイメージはあまりありません。ご自身としてはそうした役もやりたい?

清水:やりたいですね。学生時代は、女の子にかっこいいと思われたいみたいな時期もありましたけど(笑)、ここ最近は好きな女の子とかにも、かっこいいよりも面白いと言われたいですし、小さな頃から、人を笑わせるのが好きなんです。

 俳優もジム・キャリーやローワン・アトキンソンが好きで、笑わせたい意欲はあります。コメディ映画もそうですし、コントなんかもやってみたいです。この仕事をやる前からずっと好きだったジャンルなので憧れます。いつかできたらいいなと思います。

コメディもコントもやりたい

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――そうなんですね。朝ドラ『おかえりモネ』では、ぱっつん前髪の内田くんを演じて、これまでと違うイメージも支持されました。

清水:楽しかったです。衣装合わせで大爆笑が起きたのは初めてでした(笑)。どうやらこれまでの僕のイメージとは違ったみたいで、期待を裏切れたという意味でもやっていてすごく気持ちよかったですし、観て下さった方たちも「面白かった」「キャラクター感があって可愛かった」と、いろいろな反応をくれました。有難い役をいただけたと思っています。

――『おかえりモネ』で清水さんを知った人は、本作やこれまでの作品を観ると驚くでしょうね。

清水:そうなんです。僕を知ってくださった時期によって、抱くイメージも違うみたいです。そうしたことも面白いですし、有難いです。

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