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孤独死がコロナで増加…特殊清掃バイトは1現場で8000円。“見つけたもの勝ち”の実態は

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1日で辞める人がほとんど

特殊清掃

 また、出不精なタイプや、片付けが苦手な人などの場合、室内にゴミが散乱していていることも多く、それらのゴミが外に出されることなく遺体と一緒に腐敗することで、液体が染み出したり、強烈な腐臭を放ち、壁や床などに染み付いてしまうこともあるという

 このような有り様では、とてもではないが通常のルームクリーニングでは対応できないため、前出の「特殊清掃」業者にお鉢が回ってくるわけだが、その性質上、現場の作業は過酷そのもの。

 求人サイトなどを見て入ってきたばかりのバイトスタッフなどは、1日で辞める人がほとんどであるという。

孤独死が増加して業績はうなぎのぼり

「まあ、キツいか楽かって言ったらキツいですよ(苦笑)」

 3年以上も特殊清掃のバイトを続けているという青木さんが、現在勤めているのは、都内の住宅街に事務所を構えている中堅業者のB社。同社は少子高齢化に加え、コロナ禍の影響もあるのか、その業績はうなぎのぼりだという

「そうですね、今はすごい増えてますよ。1日に3現場とかやって、朝7時頃から23時頃までになることもザラです。大抵は老人の孤独死。古いアパートで死んで、何か月かそのまんまっていうケースですね。そういう案件だと、風呂場で死んでるとかっていうのも多いので、作業は結構ハードですが……」

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