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念願の薬剤師になれたのに即退職。優しそうだった同僚が「ウラの顔」を見せるまで

コラム

ストレスに耐え切れず朝起きられない体に…

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そうした日々を過ごすうちに、松原さんは朝起きれなくなります。

「また、あの職場で過ごさなければならないのかと思うと、ベッドから身体を起せなくなってしまったんです。仕事を覚えるのが遅かったり、もっとうまくコミュニケーションを取れていれば良かったのかと思いますが、社会人になったまだ日も浅かったので精一杯だったと思います」

個人経営は人間関係が固定化されやすい

「結局、もうここで働くのは限界だと感じて退職することにしました……。後から聞いた話ですけど、個人経営の薬局だと人の入れ替わりもあまりなくて、人間関係が固定化されていることも多いそうで。僕みたいに人間関係でストレスを抱える薬剤師も実は多いそうです。

 自分には薬剤師は向いてないと思っていたんですが……中規模チェーンの薬局でバイトに入ってみたら、前の職場とは全然環境が違っていました。しばらくそこで働いたところ、社員にならないかと誘われたので、今は正規雇用として働いています」

 松原さんによれば、薬剤師は人手不足で売り手市場でもあるため、合わない職場ならば、やめて他を探すのも手ではないかとのことです。

 それにしても、もし合わなかったときのことを考えると、あまりにも人の流動性がない職場には多少注意したほうがよいのかもしれませんね。

<TEXT/和泉太郎 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[辞めてわかった、あの会社のヤバさ]-

込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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