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UberEats配達員は清潔感がない?糸井重里氏の炎上ツイートに、配達員側の本音とは

ビジネス

配達バッグを背負ったままでは入れない店も多い

UberEats

※イメージです(以下、同じ)

 さらに、バッグの汚れについては次のような事情もあるようだ。

「お店が用意した容器がしょぼいと、配達中に蓋の隙間から汁がにじむことがあり、そうすると当然、配達バッグの中も汚れます。収入のためには配達の回数をこなさなければならないので、汚れるたびに洗って乾かすなんて不可能ですし……」(孝介さん)

 筆者も配達バッグが汚れるのは仕方がないと思っている。「配達バッグを背負ったまま入店しないでください」と書かれた店が多く、薄汚れた路上に配達バッグを置くしかないからだ。

糸井氏が目撃したのはUberEats配達員とは限らない

 次に話を聞いたのは、山形県出身の多田賢太さん(仮名・53歳)

 調理師免許を持っているものの、交通事故で大怪我をして厨房に立つことができなくなり、現在はUberEatsをはじめ複数のフードデリバリーの配達員をしている。事故では右膝と腰椎を損傷。歩く姿は半身をやや引きずるようなかたちだ。

「怪我の後遺症はありますが、オートバイでの配達はなんとかできていて、フードデリバリーの仕事のお陰で人生助かっていますよ。東京なら配達が途切れることがありませんから」(賢太さん)

 糸井氏のツイートについては、「目撃したのがUberEatsの配達員とは限らないのでは」と指摘する。

「糸井さんは『ウーバーイーツ』と決めつけていますが、配達バッグにUberEatsの文字があるからといって、その人がUberEatsの配達員とは限りません。自分もそうですが、UberEats以外で2社のフードデリバリーをやっています。どの会社も特に配達バッグには指定がないので、どこのフードデリバリーだかわからなかったりしますよ」(賢太さん)

 ちなみに、筆者が使用している配達用バッグは無地の真っ黒なバッグで、どこの社名も記されていない。配達バッグを持っている=UberEatsではないのだ。

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