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元乃木坂46伊藤万理華、“ネガティブだった”時期を経て見つけた「大事なこと」

暮らし

好きを諦めたくない

サマーフィルム

――そうなんですか?

伊藤:何もしなければしないほど、ネガティブになっていって、好きなことはあるけれど、どこにも出しようがない。そもそも出す意味ってあるのかな、私がいる価値あるのかなとか考えちゃって。

 今はコロナ禍もあって、当時の私みたいに考えている人も多いと思います。生きるのが辛くなっている人だっていると思う。でも少しのきっかけで落ちることもあれば、ちょっとの閃きでも、きっといい方向へ変わっていけるはず。

 ひとりで気持ちを抱えるんじゃなくて、人と話すことも大事だし、好きな何かを共有することだって大事。今はSNSもあるし。25歳、30歳だって関係ない。私は好きを諦めたくないし、いつだって踏み出したいです。

私が届けられるもの

伊藤万理華

――映像に対する好きな気持ちはもともとあったのでしょうか? それともキャリアを積んでいく中で芽生えてきた?

伊藤:乃木坂に入って最初に個人PVを撮った時に、私はこれから先、この仕事をやっていくんだと確信しました。それまでお芝居をやったことなんて一度もなかったのですが、こんなに映像の世界って面白いんだと。ちょうど10年前。そこから継続してその気持ちは変わっていません。

――「この仕事を」というのは、映像のなかで表現していくことですか?

伊藤:映像のなかで表現することもそうだし、映像の現場にいることです。映像を作っている空間が好きだと思ったし、この空間で人と関わることが好きだと思ったんです。グループにいて、アイドルとしていろいろやってきましたが、その気持ちだけは一貫してブレません。

 引きこもっていた時期にも、その思いはずっとありました。ずっと憧れです。これから先も。その一瞬にしか撮れないものを映像に残していく。それこそ尊いと思うし、一生残ると思います。

――確かにそうですね。

伊藤:ハダシが時代劇に影響されたように、もしかしたら私がグループ時代にやっていた作品を観て、何かが変わった人もいるかもしれない。実際にファンの方にそう言っていただくと、やる意味を感じます。すべてが繋がっていって、こうしてまた主演の映画が公開されることを、とても嬉しく思っています。

<取材・文・撮影/望月ふみ スタイリスト/神田百実 ヘアメイク/田中美希>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

【公開情報】
映画『サマーフィルムにのって』は全国公開中
(C) 2021「サマーフィルムにのって」製作委員会


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