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海外留学って本当に意味がある?8歳で中国に渡った女性起業家に聞く

ビジネス

中国留学から12歳のときにカナダに

シゴトズキ

平原:空港に着いた瞬間、言語はわからないけど、喜怒哀楽が表情だけでもわかる中国人にすごく惹かれました。日本でいじめられていたとき、感情を押し殺していたので、自分の感情がわからなくなっていました。

清水:12歳、ここは1回目ライフチャートが上がってくるとこですね。

平原:中国の学校で一番仲がよかった友達がカナダの国籍も持っていたんです。ある日、その友達に「私、カナダに帰らなきゃいけないんだ」と言われ、どんな国なのか尋ねたら、「色んな国の人たちが集まって、色んな文化が入っている国」と言われました。それが気になり、12歳のときにカナダに行きました。

シゴトズキ

清水:何かを掴み取ろう! というマインドがまさにカナダに行かせたということなんですね。

平原:カナダはすごく面白かったです。ホームステイ先のお父さんは、国会議員をしながらワイナリー経営とソムリエ、3つのお仕事をしていました。日本や中国にいた頃は、国会議員や政治家はスーツを着て仕事をし、帰りも遅いイメージがありました。しかし、そのお父さんは17時には必ず家に帰ってきて、ブドウの話などを聞かせてくれました。そこで、色んな仕事を持ってもいいことを学びました。

 学校ではライフプランニングという授業があって、高校を卒業したら〇〇になるという話をクラスメイトの前で1人ずつプレゼンします。私は「高校卒業したら大学しかない」と思っていたので、最初は違和感しかありませんでしたが、クラスメイトは多種多様なビジョンを持っていて。学校で得られる教育のあり方はダイバーシティ溢れるものだと学び、これを日本でも展開したいと感じました。

文法より、まずは対話することが重要

清水:8歳で中国、12歳でカナダって中国語と英語が必要ですよね。

シゴトズキ

平原:これは大変でした! 中国語が読めなかったので、テストで10点や20点を平気で取っていました。そこで「クレヨンしんちゃん」が大好きだった私のために、先生が中国版のビデオを用意してくれて、ひたすら見ていました。セリフをだいたい覚えていたので、意味を学んで、クラスメイトに話したりしているうちに中国語を習得しました。

清水:中国語を習得した矢先にカナダへ行かれていますが、英語は学んでいたんですか?

平原:話すのが全然できなくて、毎日ホストファミリーがしゃべってくれて、文法や完璧を求めるよりも、まずは対話すること、何を伝えたいかを聞くことの重要性を学びながら、少しずつ話せるようになりました。

WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs

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