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大原櫻子が明かす、影響を受けた“先輩俳優”の一言「心を豊かにね」

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 17歳のときにオーディションで5000人の中から選ばれ、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン役でデビューした大原櫻子さん(25)。そこから、女優、歌手として活躍を続けている大原さんが、実在した大学のサークル活動を綴ったノンフィクション小説を原案に映画化した『犬部!』に出演中です。

大原櫻子

大原櫻子さん

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 大の犬好きの獣医学部生・花井颯太(林遣都)とともに動物愛護サークル「犬部」を立ち上げる仲間のひとり・佐備川よしみを演じた大原さんに、共演者の印象や、本作を通じて考えたことに始まり、夢のために頑張っていることも聞きました。

原案を読んで責任感を覚えた

――動物と多くかかわる作品ですが、オファーを受けたときは?

大原櫻子(以下、大原):昔から動物は大好きですが、飼ったことはなかったんです。最初に「犬部」と聞いて、「わー、ワンちゃんの話!」とすごくワクワクしました。そのあと原案を読ませていただき、ワクワクだけでなく、考えさせられるテーマだなと。すごく責任感やプレッシャーも感じましたし、やりがいのある作品だと思いました。

――学生たちが立ち上げた「犬部」という存在にはどんな感想を持ちましたか?

大原:動物好きはたくさんいますが、学生時代に1匹の命も失わせないんだと、困っている犬、幸せを感じていない犬がいたら救おうと立ち上がるなんて、なんて意味のある活動だろうと感じました。現実にあった話を基に描いた作品で、遣都さんの演じた花井颯太さんのモデルは獣医師の太田快作先生ですが、現実にこういう人がいるんだと。太田先生のパワーはなんてすごいんだと思いました。

学生時代はとにかく笑顔で、30代は凛と

犬部

(C) 2021「犬部!」製作委員会

――原案小説とは違い、映画では学生時代の彼らだけでなく、卒業してからの彼らの姿も描かれます。大原さんは「犬部」立ち上げのメンバーで、唯一の女性部員よしみを演じました。

大原:よしみは「犬部」のなかでも猫担当で、映画ではひとり女の子のメンバーでした。すごく勇気のある人だし、かっこいいなと思いました。学生時代と研究者になってから、年齢の変化としては演じ甲斐のある役どころでした。動物を目の前にしただけで「動物可愛い! 好き!」と、幸せになる純粋な気持ちを演じたのが学生時代。とにかく笑顔で元気で明るいよしみを意識しました。

 30代になったよしみは、いろいろな経験をして、研究者になろうと、学生のときとは違う責任感を持っているので、凛とした強い女性像を作ろうと思いました。外見的にも衣装さんやメイクさんたちといろいろ相談して、作っていきました。

――猫担当でしたが、猫は犬よりも撮影に向かない動物の気がします。

大原:そうですね、大変でした。でも逃げちゃうのもリアルなので。篠原(哲雄)監督は、“こうした画”というのを決めつけないというか。ワンちゃんも、動きによってセリフが生まれるシーンもあるので、そうしたときは大変でしたが、予想したよりはスムーズでした。ワンちゃん、猫ちゃんの自然な様子を生かして撮る監督さんだったと思います。

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