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『オドぜひ』出演の“スーパー人間”が商社を辞めてカナダに行ったワケ

ビジネス

カナダに渡航し、日本語教師を目指す

高羽洋平

昨年2月、「Co-op(コープ)ビザ」を使ってカナダに渡航

 昨年6月に会社を退職してから、コロナ禍でも渡航できる国を必死で探した。そんなときに見つけたのが、カナダの就労許可付き学生ビザ「Co-op(コープ)ビザ」だ。コロナ禍でもビザを取得でき、入国も認められている。取得すれば、勉強しながら現地で働くことができる。

 高羽さんは「これしかない!」と思い、Co-opビザを使ってカナダ行きを決心する。しかし、すぐにカナダに渡航できるわけではないので、渡航までの準備期間は英会話講師として働いた。そのときに、教育現場に興味を持ち始めたという。

「6か月ほど英会話教室の先生をしたんですけど、そのときに教育現場の面白さに気付いて。『カナダでも人に教える仕事がしたい』と思いました」

 しかし、英語圏のカナダで英語を教える必要はない。では、どのようにして教育現場に携わるのか? そこで考えついたのが、“日本語教師”だった

「カナダでは『日本語を知っている』というのが自分の強みになると気付いて。それと教育を組み合わせた『日本語教師』を目指すのが、自分に合っていると思いました」

 高羽さんは、「海外で活躍したい」という少年時代からの夢を叶えるために、理にかなった選択をしたのだ。

授業や仕事がないときに自身を”売り込む”

高羽洋平

海外では、語学力だけでなく「自分の売り込み方が大事」と話す

 そんな高羽さんは現在、週5日でバンクーバーの学校に通っている。学校がある日は朝8時から午後3時まで授業を受け、学校が終わったらレストランなどで夜遅くまで働いている。学校では日本語教師になるための勉強ができないので、授業や仕事の合間を縫って「日本語教授法」を学んでいるそうだ

「学校の課程を修了したらフルタイムで会社のインターンを受けられるので、商社時代の経験を活かして、サプライチェーン関係の仕事をしようと思っています。でも、あくまで目標は日本語教師になることなので、働きながら資格取得の勉強をする予定です」

 また、日本語教師になるための活動もすでに始めている。現地の語学学校や小中学校をリストアップして、自身の“売り込み”を行っているという。

「学校や仕事がないときに現地の学校に行って、『ボランティアでもサポートでもいいので、何か経験させてくれませんか』と直談判をしています。今のうちにどんどん自分を売っていこうと考えていますね」

 とはいえ、日本人に経験を積ませてくれるほど、現地に需要はあるのだろうか?

ぼくも渡航前は、自分のことを『売れる』かどうか不安でした。でもカナダに来てから、日本で働いていたビジネスパーソンは結構需要があると感じています。だから海外では、英語力だけでなく『いかに自分を売り込むか』というスキルも必要ですね」

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