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コロナ下で7倍の急成長「ロイヤルホスト」デリバリーサービスの勝算とは

ビジネス

 コロナ禍でも業績を伸ばしている分野の1つに家庭用冷凍食品がある。ロイヤルホストや天丼てんやの運営母体であるロイヤルホールディングスが展開する家庭用冷凍食品ロイヤルデリ」も例外ではない。

ロイヤル

ロイヤルデリでは、世界の料理を手軽に体験できるのがウリだ

「2020年1~3月に対して、2021年1~3月は7.3倍で推移しています」と、業績が急伸していることを明かしてくれたのは、同社ロイヤルデリ推進部のリン・フォンション氏だ。

「新型コロナウイルス感染拡大前の2019年12月に本格展開をスタートいたしました」と話す同氏に、ロイヤルデリの今後について色々と話を聞いてみた。

提供する食シーンや提供価値

「家庭用フローズンミールのロイヤルデリは、高齢化、単身世帯の増加、女性の社会進出など、生活習慣が多様化する中で、食品事業で培ったノウハウで内食市場に参入し、ロイヤルグループの新たな事業に育てる目的で誕生しております。その後、コロナ禍の内食ニーズの変化に対応し、商品ラインナップ拡充等のリブランディングを行いました

 そう語る、リン氏。外食チェーンを傘下に複数抱える同社だが、ロイヤルデリはどんなポジションにあるのだろうか?

「ロイヤルデリが提供する食シーンや提供価値は、店内飲食とは異なる立ち位置となります。社内における位置づけも、内食市場参入というロイヤルグループの新規事業と捉えて取り組んでいます」

全社一丸となって事業を盛りあげている

ロイヤル

ロイヤルホールディングスのリン・フォンション氏

「当初は、店内飲食とのシェア争いの懸念や、お客様に支持いただけるのか、といった声もありましたが、経営陣からのメッセージなどで事業の主旨が浸透し、また実際に店内でお食事をされた後にお土産として購入されるなど店頭販売(※)も好評だったことから、現在は、店舗に来店されるお客様向けに販売するだけではなく、インターネット通販にも注力するなど、全社一丸となって事業を盛り上げています

(※ロイヤルデリの商品は、ロイヤルホストは一部を除いたほぼ全店で販売、天丼てんやは80店舗超、その他グループ内の専門店等で販売。ただしロイヤルホストや天丼てんやで購入できる商品はロイヤルデリの商品ラインナップの一部)

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