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「月2万4800円で300部屋」が自由に使える。話題のセカンドハウスを潜入取材

学び

小回りの利く運営方針

 西新宿、神田、恵比寿、秋葉原などを中心に取材時点では都内約300部屋あるセカンドハウスですが、今後はサービス登録者数に合わせて、増減させていく予定だそうです。

「セカンドハウスプランをリリースしてから、『あなたたちが物件を作っているのか?』という問い合わせをいただくのですが、我々が実際に契約しているのは11件だけです。300件のうちほとんどは、他の方が運営している物件で、私たちは利用されていない物件を見つけてきて、それを我々のサービス掲載をお願いしているだけです」

 たとえば不動産会社が、コロナ前にインバウンド需要を見込んで作ったものの、ほとんど使われていないレンタルハウス。こういった物件をセカンドハウスとしてマッチングさせているそうです。

「私たちは先にこれだけの数の利用者を集めているので、もしこの物件をセカンドハウスとして貸してもらえたら、『このくらいは利用率を伸ばせますよ』といった話をすることが多いですね」

荷物を置いておくロッカーも検討

ワークスペース

実際にbizSPA!編集者の詠が体験「思った以上に集中できそうな空間だった」

 同社のアプリ開発責任者で、エンジニアの熊澤秀道氏に、今後のシステム面での展望についても語ってもらいました。

「今はまだ始まったばかりですが、利用データを見ると、いろいろな物件を試しているのは最初だけで、最終的には特定の物件をリピートしているようです。探すのも、最寄り駅を基準に探しているようなので、次のアップデートは地図で検索したり、新しくできた近くの物件をお知らせしてくれたりする仕組みを作りたいですね」

 また、荒木氏は、今後について「ロッカーの設置や予約面での新機能を考えている」と言います。

「今のところ予約は都度しなくてはいけないのですが、曜日固定で使えるプランも作ろうと思っています。そうなると、荷物を置いておくロッカーはあっていいかもしれません。ニーズや行動データを見ながら、いろんな機能を実装し、より便利な使い方をしてもらえたらなと思っています」

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