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パワハラ被害者が語る対処法「隠し録音、メール…まず記録を集めて」

ビジネス

選考中の企業が非を認めないときは…

――なるほど。しかし企業側が簡単に認めるとは思えませんが。

村嵜:その場合は、残念ですか選考を辞退しましょう。企業側が悪いことをしているのに、クレームに対して反発してきたら、その会社は見切るべきだと思います。その会社はそもそも、その人の生き方には合わない環境だと思うので。

――就活生にとって、選考辞退はかなり勇気のいる決断ですよね。

村嵜:もちろん、状況によって対処法は異なります。繰り返しになりますが、現時点でどのようなアクションが有効なのかを見極めましょう。

弁護士への相談が有効になることも

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――セカンドハラスメントへの具体的な対処法はありますか?

村嵜:セカンドハラスメントというのは、パワハラやセクハラの被害にあった人がその後に周囲の同僚や上司からバッシングされたり、協力を得られないなど二次被害を受けることを指します。これは会社員が主ですが、安全に通報できる相談窓口がある場合は、堂々とセカンドハラスメントついて通報しましょう。

――相談窓口がない場合は?

村嵜:もし相談窓口がない場合は、各都道府県にある労働局に相談しましょう。本人が希望すれば、労働局から会社に対して、是正の連絡や調停の申し立てをすることができます。

――労働局でも対応してくれるんですね。

村嵜:ただし、労働局の是正勧告には強制力がありません。もし会社が誠意のある対応をしてくれない場合は、労働局経由だと難しいです。

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