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革靴を長く愛用するには。「手入れの基本」を老舗メーカーに聞いた

学び

 春からキャリアをスタートさせ、慣れないスーツと革靴で日々悪戦苦闘しているフレッシュマンも多いはず。リモートワークが普及した今でも、まだまだオフィスに出勤する会社員は多いのが現状。ビジネスマンが毎日お世話になる革靴について、基本中の基本をもう一度押さえておこう。

革靴

提供:ムーンスター(以下同じ)

「内羽根式ストレートチップ」はマストの1足

 今回話を聞いたのは株式会社ムーンスターのライフスタイルマーケティング課の広津理恵さんと、紳士企画課の浮川陽さん。ムーンスターといえば、小中学生時代に誰もがお世話になった運動靴で知られる企業。実は、1959年からフォーマルな革靴も作っているのだ。

 2020年には、ストレス軽減を目指した紳士靴「バランスワークス」から、美しさと機能を両立した国産モデル「クラシック」シリーズを発売。本格的なデザインの革靴をリーズナブルなプライスで展開している。

 まず、最もフォーマルな革靴のタイプが「内羽根式ストレートチップ」と呼ばれるものだ。これの黒色が1足あればビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭でも対応できるオールラウンドなデザインなので、押さえておきたい。

「内羽根式とは靴ひもを通す鳩目部分がアッパー(甲部)の革と一体に縫製された仕様のことです。対して、外羽根式は鳩目部分がアッパーの革の上から縫製されています」(広津さん)

革製品の大敵である湿気

 内羽根式と外羽根式の違いは画像を見ればわかりやすいだろう。ストレートチップとはつま先部に直線が入った仕様のこと。この「内羽根式」で「ストレートチップ」のタイプが最もフォーマルな革靴というわけだ。

革靴

内羽根式(写真左)と外羽根式(写真右)

 つま先部になにも入ってない「プレーントゥ」や、W字型の装飾が施された「ウイングチップ」などもあるが、最初の1足として「内羽根式ストレートチップ」を押さえておけば間違いない。

 毎日履く革靴は普段の簡単な手入れも怠らないようにしたい。

「革製品はカビが生えやすいため、シューズボックス内に乾燥剤を置いたり、湿気を吸収する木製のシューキーパーを入れたり、たまに風を通したり、シューズボックス内の温度と湿度を低くする対策が必要です」(広津さん)

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