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百田夏菜子、映画初ヒロインで意識した「マニアックなこだわり」とは

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「ももいろクローバーZ」のリーダーで、女優としても活躍する百田夏菜子さん(26)。映画初ヒロインを務め、ピアノにも挑戦した、歌やダンスを取り入れながら独創的な映像世界で魅せる『すくってごらん』が3月12日(金)より公開中です。

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百田夏菜子さん

 金魚すくいを題材にしたコミックを、歌舞伎俳優の尾上松也さん主演で映画化した本作。百田さんは、主人公が左遷されてきた片田舎で金魚すくい店を営む女性・吉乃役で、普段の元気いっぱいの顔とは違う、少し影のある大人の女性を演じています。吉乃が抱えるトラウマに触れるなかで、百田さんが「嫌いだった」自分の声についても聞きました。

音楽は面白いし、難しい

――意外ですが、映画初ヒロインです。吉乃は、原作では“現代版かぐや姫”と称される女性ですね。

百田夏菜子(以下、百田):正直、「大丈夫かな?」と思いました(笑)。ただ映画は映画で全く違う要素をたくさん入れているので、「あまり引っ張られないでください」とのことでしたし、私自身、“現代版かぐや姫”ということは意識せず、いただいた脚本を読み込んでいきました。

――吉乃はもともとピアノが好きだったのに、自分よりもっとうまい人がいることで、人前で弾けなくなってしまいました。そうした気持ちに共感はできましたか?

百田:音楽に関しては、もともと私は全く無縁の人生でした。そこからグループが結成されて、最初は「やらないといけない」という意識が強くて、たくさん失敗してきました。なので、そのときのトラウマは今でもあります。でもだからこそ、もっとうまくできるはず、今より上手にできるはずと思います。毎日、音楽って面白いなと思うし、なんて難しいんだろうと思いながら向き合っています。

自分の声にコンプレックスがあった

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(C) 2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C) 大谷紀子/講談社

――人と比べてコンプレックスを感じることはありますか?

百田:人と比べるということではないのですが、自分の声がコンプレックスの時期がありました。歌を歌っていても、上手に聞こえないのは、この声のせいじゃないなんじゃないかって。今では、歌の上手い下手に声は関係ないと思えますが、当時はかっこいい歌声が自分からは出せないと、コンプレックスを感じていました。

――そうなんですか! 本作でもそうですが、百田さんの歌声は、すぐわかりますし、いつもステキだと思っています。声へのコンプレックスは、どう自信に変えたのですか?

百田:お仕事をしていくなかで、私の声を好きだと言ってくださる方や、求めてくれる人がいると感じられたからです。私ならではの良さがあるのかもしれないと、周りの方々が思わせてくれました。

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