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慣れた所にじっとしているほど危険。コロナ時代の働き方<出口治明>

ビジネス

「まったく先が読めない…しばらくじっとしておこう」。世界的なコロナ不況のなか、そう感じている人も多いでしょう。ですが、「変化が激しい時代、1つの所にじっとしているほど危険な生き方はない」と断言するのは、ライフネット生命創業者の出口治明氏です。

出口治明氏

出口治明氏

 出口氏は、超安定企業の日本生命を58歳で退社。ライフネット生命を創業して、20~30代の社員たちと共に会社を上場させました。社長・会長を10年務めるかたわら、ビジネス書から『人類5000年史』のような教養本までベストセラーを連発。70歳で立命館アジア太平洋大学(APU)学長となり、世界中から来た学生を育成しています。

 20代から見ても羨ましくなる生涯現役ぶりです。出口氏は著書『カベを壊す思考法』の中で、乱世を楽しく生きのびる知恵を説いています(以下、文章は出口氏による)。

違う道を通り、違う店に行って、違う人と会う

 ホームグラウンドとアウェーとでは、どちらがよりたくさんのインプットが得られるかといったら、それは間違いなく後者です。温かくて居心地のいいコンフォートゾーン(ホーム)に安住するのはラクですが、そうした環境では脳は刺激を受けず、新しい情報も入ってこなくなります。

 本でも人でも旅でも安住する場所を一度は捨て、新しいものに飛び込んでいくことが、深く多様なインプットを得るためのコツだと思っています。毎日違う道を通り、違う店でランチを食べ、違う本を読んで、違う人と酒を飲む、いってしまえばたったそれだけのことですが。

 仕事でも、それまで自分とは関係がないと思っていたテーマのセミナーに参加してみたり、他部署と合同のプロジェクト・メンバーに手を挙げたりするなどの方法で自分をいつもと違った場所に追い込むことも必要でしょう。

常に、自分のなかに「辺境」をつくる

人工知能

 通常の価値観から大きく離れたところを自分とつながる世界として捉え直す、いわば自分のなかに「辺境」をつくる、という感覚です。

 たとえば、企業の合併・買収(M&A)も、大きな「辺境」ができる貴重な機会でしょう。遠くからやってくるのは自分たちとはまったく別のカルチャーをもった、いわば異民族です。当然、仕事の仕方も価値観も異なります。

 そういう人たちと融合して新たな組織をつくるには相当な覚悟と強いリーダーシップ、そして効果的なしくみが必要です。

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カベを壊す思考法

カベを壊す思考法

ウィズコロナというまったく新しい時代に必要な一冊!

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