「困った部下」が面白いほど変わる対話のポイント。外資系の上司も実践
上司の「会話」が部下の「能力」を決める
「復唱と合いの手」を使った対話を2、3回でも続ければ、すぐ解決先を指示してくれる「チョロい上司」から、何を聞いても「答えてくれない上司」へとイメージが変わります。
この「復唱と合いの手」は一見簡単なようですが、いざ仕事の現場で実行できるかというと、最初はうまくいかないものです。「答えてはいけない」と頭ではわかっていても、相手から相談されると、つい答えを与えてしまうのが習慣のようになっているからです。
そこで、「答えない」スタンスをキープするコツをお伝えしましょう。
それは、「相手(部下)は、自分で解決する力を持っているのだ」と信じることです。相手のその力を引き出すためにも、途中でアドバイスを与えないという強い意志を持つことが大切。あなたがアドバイスをした途端、相手の思考はストップしてしまうからです。
相手を信じて、「復唱と合いの手」を貫く。そうすればきっと、あなたの部下は変わっていきます。このように、部下との関係性は、上司であるあなたが「どんな会話を選ぶか」でおもしろいほど変わるものです。対話のポイントを身につけて、「できる上司」を目指してください!
<TEXT/リーダー育成家 林健太郎>