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「困った部下」が面白いほど変わる対話のポイント。外資系の上司も実践

学び

上司の「会話」が部下の「能力」を決める

できる上司は会話が9割

『できる上司は会話が9割』(林健太郎、三笠書房)

「復唱と合いの手」を使った対話を2、3回でも続ければ、すぐ解決先を指示してくれる「チョロい上司」から、何を聞いても「答えてくれない上司」へとイメージが変わります

 この「復唱と合いの手」は一見簡単なようですが、いざ仕事の現場で実行できるかというと、最初はうまくいかないものです。「答えてはいけない」と頭ではわかっていても、相手から相談されると、つい答えを与えてしまうのが習慣のようになっているからです。

 そこで、「答えない」スタンスをキープするコツをお伝えしましょう。

 それは、「相手(部下)は、自分で解決する力を持っているのだ」と信じることです。相手のその力を引き出すためにも、途中でアドバイスを与えないという強い意志を持つことが大切。あなたがアドバイスをした途端、相手の思考はストップしてしまうからです。

 相手を信じて、「復唱と合いの手」を貫く。そうすればきっと、あなたの部下は変わっていきます。このように、部下との関係性は、上司であるあなたが「どんな会話を選ぶか」でおもしろいほど変わるものです。対話のポイントを身につけて、「できる上司」を目指してください!

<TEXT/リーダー育成家 林健太郎>

リーダー育成家。合同会社ナンバーツー エグゼクティブ・コーチ。1973年、東京都生まれ。日本を代表する大手企業や外資系企業、ベンチャー企業や家族経営の会社まで、のべ500人を超える経営者やビジネスリーダーに対してコーチングを実施

できる上司は会話が9割

できる上司は会話が9割

「部下がいつも受け身で、自分で考えて動かない」「きちんと指示したのに、部下がその通りにしない」そんな「困った部下」が戦力に変わる、コーチングの「すごい会話」が身につく

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