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26歳看護師兼モデル「PCR検査センターと自撮りモデルを両立しています」

コラム

看護業界の現状を知ってもらいたい

週末モデル

 自撮り撮影需要が増えている背景について、大原さんも利用する「週末モデル」広報室長の下田奈奈さんはこう語る。

「企業にとっては、スタジオ代やヘアメイク代、カメラマン代などを撮影予算を抑えられるのが大きなメリットです。また、撮影やSNS投稿に慣れているモデルは構図やポージングもできるので、一定のクオリティが担保できるのも特徴。納品した写真はECサイトや企業側のサイトやSNSに掲載されることが多いですね」

 大原さんも、人と会わず外出の必要がない自撮り撮影で少しずつモデル活動を再開させているという。2021年1月、再び緊急事態宣言が発令された。大原さんは今後もクリニックとPCR検査センター、そして自撮り撮影がメインのモデル業を両立していく予定だ。

「モデルを始めた理由は憧れていたというのもありますが、自分が表に出ることで、看護業界の現状をもっと知ってほしいという思いもありました。看護師は常に人手が足りないので、一人ひとりの負担がとても大きい。特に、コロナ禍ではその状況はさらに悪化しました。少しでも現場が改善されるよう、これからもモデル業を活かし看護業界について発信していきたいと思っています」

<取材・文/橋本岬>

IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです

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