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26歳看護師兼モデル「PCR検査センターと自撮りモデルを両立しています」

コラム

休業中にPCR検査センターで勤務

 転機になったのは勤務先のクリニック院長から薦められたPCR検査センターでの診療補助。医師会が主催するPCR検査センターが検査業務を強化するため、全国から准看護師・看護師を募集していた。

「コロナのニュースを見るたび、『医療従事者として自分に何かできることはないか』とずっと考えていました。収入面もあるけど、ひっ迫しているコロナの現場で少しでも役に立てるならばと志願しました」

 PCR検査センターでは毎日の検温をはじめ、完全防護服の着用はもちろん、特措法や感染症法に基づく指定のもと業務にあたる。彼女が働き始めた4月はまだ情報が錯綜しており、本人も「万が一感染してしまったら……」と不安な気持ちもあったという。

「もしかしたら誰かと暮らしたり、守るべき家族がいたりしたらここで働こうと思わなかったかもしれません。でも今の私は独身で一人暮らし。現場に適している看護師として、最善を尽くそうと決意しました」

自撮り撮影の需要が増加

週末モデル

需要が高まっている自撮り撮影をする大原さん

 5月、緊急事態宣言の解除後にクリニックは再開。PCR検査センターでの仕事も慣れてきていたため、並行して続けることに。モデル業も少しずつ現場の案件が増えてきた。しかし、大原さんはモデルの仕事を見送ることにした

「撮影現場では検温をしたり、スタッフを制限したりして、感染対策に力を入れていると聞いています。ですが、私が医療現場で働いている以上、不特定多数の人が出入りしているところに行くことはできないと判断しました」

 それと同時に、モデル業界では“自撮り撮影”の需要も高まり始めた。商品をモデルのSNSに紹介してもらうことで広告費が支払われるインフルエンサーマーケティングに加え、モデルが商品と自撮りした写真を企業に納品するケースだ。

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