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バズらせる最適解は「3日に1回投稿」元マイクロソフト社長が解説

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投稿スタイル① 別テーマで複数回投稿

 1つは、別テーマで複数回投稿し、より多くの読者をつかまえるという考え方である。人の興味関心は千差万別だ。たとえあなたの現在の「SNS上の友だち」が100人程度だったとしても、興味関心は全員バラバラだ。

 100者100様の興味関心があるとして、3日に1回だけ投稿するのは、極端にいえば3日に1回たったの1人に向けて投稿するようなものなのだ。その1人から広がってバズるというのは、たまたまフォロワーを多数擁するインフルエンサーにシェアされるなどしない限り無理である。

 いくつかのテーマで投稿すれば、複数の興味関心に応えることになり、より多くの人から「いいね!」してもらえる可能性が高くなる。そしてアクション数が増えれば、友だちの枠を超えて広がっていくようにもなる。こうしてSNS上での存在感が増すほど、バズる書き手となっていけるわけだ。

 投稿頻度を低くするぶん、投稿内容には幅を持たせる。それには幅広いネタ元が必要だ。ここで、前に述べた「さまざまな属性の人をフォローし、SNSを豊富な情報源とする」というのがここで効いてくるのである。

投稿スタイル② 1テーマで複数回投稿

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 そしてもうひとつは、1テーマで複数回投稿し、少数の読者を確実につかまえるという考え方だ。書くのに慣れてくると、1回の投稿では収まりきらないケースも出てくるだろう。しかしSNS上では、1回あたり長くても2000字程度が限度だ。これ以上になると読み手はしんどく感じ、最後まで読んでくれなくなってしまう。

 だから、語りたいことが2000字程度に収まらないときは複数回に分けて投稿する。先ほど述べたコツとは裏腹に、3日ごとの投稿が1テーマになってしまうが、これはこれでメリットがあるのだ。

 たとえば投稿を3回に分けたとしたら、そのテーマに興味を持ってくれた人は私の投稿を1日のうちに3回も見ることになる。そこで「いいね!」「もっと見る」「シェアした記事リンクに飛ぶ」などのアクションを起こすと、アルゴリズムは即座に「あなたは、この成毛眞という人に関心があるのですね」と判断する。私の投稿が、その人のタイムラインに欠かさず表示されるようになるのだ

 人の「書きたい衝動」はつねに一定というわけではない。いろいろなテーマについて短く語りたいときもあれば、1つのことについてじっくり語りたいときもあるだろう。

「3日に1日、複数回、別テーマで投稿する」のは、より多くの人をつかまえるため。
「3日に1日、複数回、1テーマで投稿する」のは、少ない読者を確実につかまえるため。

 それぞれにメリットがある。ケースバイケースで運用していけばいい。

POINT
・熱心なフォロワーであっても、投稿を毎日読みたいわけではない。
・3日に1日、別のターゲットへ向けた投稿を「複数」行う。
・あるいは、3日に1回、1テーマで複数回投稿する。

<TEXT/「HONZ」代表 成毛眞>

1986年日本マイクロソフト設立と同時に参画。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社の(株)インスパイア設立。2010年、書評サイト「HONZ」を開設、代表を務める。

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