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モデルから人気女優に、池田エライザ「女優という仕事を好きになった瞬間」

暮らし

――自分が持っているもので、大切にしていきたい部分を教えてください。

池田:たとえば人と話をしたり、話を聞いたりしていて、それに対して私はこう思ったということを、言う言わないに関わらず、忘れないようにしたいと思ってるんです。そういう意見って、いろんな本を読んだりして、考えて蓄えてきたからこそ、自分から分泌されたものなので、大事にしたい。

 自分の意見を持つって、人と深くコミュニケーションを取るうえでも、大事だと思うし、自分の意見がないと、人の意見に「そういうものなんだ」「世の中はこういうものなんだ」と流されて洗脳されていっちゃう。極論だと、魔女は殺すべきなんてことになっちゃう。だから常に自分の意見を持っているべきだと思うし、自分から出てきたものは大切にしていきたいです。

――最後に、公開に向けて、メッセージをお願いします。

池田エライザ

池田:20代で働いてらっしゃる方というのは、自分の仕事や生活にルーティーンみたいなものができてきて、そのなかで日々をこなせるようになってきていると思うんです。でも、ふと立ち止まってみると、何か自分の大切な気持ちを置いてきぼりにしてきたんじゃないかという気がしたり。それがどんどんこじれていって、卑屈になってしまったり。そういうことって、日常にある部分だと思うんです。

 そんなときは、一度、置いてきぼりにしてしまった自分と向き合ってみたらいいんじゃないかなって。そしたら自分の生活が、少しだけハッピーになるかもしれない。

『ルームロンダリング』は、何かと向き合うきっかけをくれる映画だと思うので、20代の方のきっかけにもなる作品だと思います。そして自分と照らし合わせながら、「御子ちゃん、頑張れ!」って応援してくださるとありがたいです。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

『ルームロンダリング』は新宿武蔵野館ほかにて全国公開中
オフィシャルサイトhttp://roomlaundering.com/

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

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