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28歳会社員、ボーナスアップを社長に直談判…そのほろ苦い結果とは?

学び

ボーナスアップ大作戦がスタート

 ボーナスアップを確実なものとするため、桑原さんが旗振り役となり、有志を募って打ち合わせを重ね、どう提案すべきか戦術を練ることにします。

「普段はあまり他部署の人間と関わる機会が少ないんです。そのため、部署の垣根を超えて1つのプロジェクトを進めているような楽しさと高揚感がありました

 さすがに皆同じ趣旨のお願いだと怪しいという話になり、それぞれ個別にボーナスアップしてほしい理由を考えることに。「それでも『モチベーションが上がる』という方向性は最終的に一致させるようにしました。シンプルですが、一番社長に響く言葉だと思ったんです」と、やる気満々の桑原さんです。

 そうして各自が面談に臨み、作戦通りメンバーのほとんどがボーナスアップを主張したそうです。

予想に反し、成果相場制に…

針のむしろ

「なかには、いざその場になったら言えなかったというメンバーもいましたが、8割ぐらいのメンバーは無事に意見を伝えることができました。すぐには反応はないと思っていましたが、それからしばらくしたころに次の半期についての説明が社長からあって、その議題に『ボーナスについて』の項目があったんです。もちろん気分が上がりましたね」

「社長から『ボーナスは固定の方が安心感があると思っていたが、モチベーションに関係するという話が複数の社員からあったので、成果と連動させることにした』という話がありました

 その時点で嫌な予感がしたという桑原さんでしたが……。

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