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TOEIC800点超でもわからない「マックで使う英語の基本フレーズ」

コラム

専門分野があれば英語はカバーできる!

――やはり海外でばりばり仕事するにはかなりハイレベルな英語能力が必要なんですね?

福島:それは、英語そのもので生計を立てるのか、それとも他の専門があってそこで英語を使う必要があるのか、でも違ってきます。数式にすると、「A(英語の能力)×B(専門能力)」。私の場合、本業はITエンジニアおよびコンサルタントですから、いかに英語能力が100でも、専門能力がゼロだと、総合力は100×0=0になります。

 そう考えると、英語100×専門能力60よりも英語80×専門能力80のほうが、総合力は高いといえるかもしれません。実際に海外赴任して、英語も大切ですが、やはり専門能力も高めることが海外で仕事するうえではかなり重要だと感じました。

――専門分野を持てば、英語力が多少劣っていてもしのげる、ということですか?

福島:シリコンバレーで活躍する日本人で梅田望夫さん(経営コンサルタント)という方がいます。著書の『ウェブ進化論』で有名ですが、その方にお会いした際、事前にブログの記事をいくつか拝見しました。

 特に興味深かったのが、仕事のための英語に関しては「錐揉み(きりもみ)」が効果的なのだそうです。彼も英語の専門家ではないので向こうで英語の勉強をしたのですが、その際、日常会話を覚えるのではなく、専門分野の英語にのみ特化して学習したそうです。日常会話というのはあまりにも範囲が広く、効率が悪い。

 しかし、専門分野の英語であれば、かなり絞り込んだ英語を覚えればよく、しかもこの分野であれば深い話でも割と早いうちにコミュニケーションが取れるようになるという考え方です。これには共感しました。

TOEIC卒業後は英語をアウトプットする能力を

福島

福島さんのTOEIC勉強ノート

――専門分野があってもTOEIC860点以上が必要ですか? やはりレベルが高いですね。

福島:TOEICが860点あれば、英語のインプット能力はある程度備わっているといえるので、海外で仕事するのが目的ということなら、TOEICを卒業してもいいかもしれません。

 あとはL&Rテストでは磨けないアウトプットの能力を高める練習を重ねるステージに移行できます。逆に860点に達するまではアウトプットよりむしろ、英語の基礎力、つまり文法・語彙・例文をしっかりとインプットしておくことが大事だと思います。

 いくら話をしようとしても、インプットが足りないと基礎がしっかりしていないため、と相手に伝わる英語は難しいと思います。

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「TOEICは860点以上のスコアが取れて、初めて、海外でも通用する」と語る福島さん。実際に現地で活躍するためにもまずは基礎練習の反復が重要なのだ。

※文中ではTOEIC(R)の(R)を省略して表記しています。

<TEXT/bizSPA!取材班>

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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