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老舗出版社で若手4人が続々休職「テレワーク後の出社がツラくて…」

ビジネス

 まるで「人狼」のようだった。次から次へと社員が会社に来なくなる。先週は3年目の社員、今週は1年目の社員。次は誰がいなくなるのか──。テレワークから出社に戻す会社も増えつつある今、全国の会社で休職者が相次いでいる。昨日まで元気で来ていた社員が、突然来なくなってしまうこともあるという。

悩み

※イメージです(以下同じ)

 今回はとある出版社で実際に起きた“事件”を取材し、その背景に迫ってみたい。

部署のエースとも呼べる存在が…

 都内の出版社に勤める佐藤勝男さん(仮名・27歳)が語る。

「うちの部署で休職者が出始めたのは、7月上旬のことでした。入社3年目の女性社員である高崎さん(仮名)が、突然会社に来なくなったのです。高崎さんは部署のエースとも呼べる存在で、仕事にも熱心に取り組んでいたので社内にも衝撃が走りました。仕事について連絡しようにも、LINEの既読はつかないし、電話にも出ない。社内では『コロナ鬱』だったという噂が流れています」

 高崎さんが休職したのは、ちょうどリモートワークから出社に戻った時期だった。「まったく仕事にならない」ことに気づき、原則出社に戻した会社は多い。

 一方、社員の側からすればリモートワークのほうがよかったという声も聞かれる。在宅勤務は確かに不便が多かったが、上司や取引先に対面するストレスがない。「飲み会がなくて気が楽」「家での時間を楽しめる」というのも本音だ。

1週間で職場を去った新入社員

辞表

 会社に行けば当然、雑用も押し付けられるし、面と向かって説教されることもある。家という「天国」と比べれば、会社は「地獄」。このギャップが次々に休職者を生み出すひとつの原因となっていたようだ。

「次に会社に来なくなったのは、1年目の社員である渡辺さん(仮名)。7月の頭に配属をされ、業務をこなすことたったの1週間。やめた理由は『別の仕事に転職する』というものでした」

 今年の新入社員の中には、Zoomによるリモート研修のみで、出社しての研修がなかった人も多い。配属された途端、通勤電車に揺られて出社し夜遅くまで仕事させられる。富士通やヤフーなど、先進的な企業ではテレワークが継続されている。こうした企業に入った優秀な同級生たちを後目に、自分は過酷な「職場」へと出社しなければならない。

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