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元官僚が語るブラック省庁「月3日しか電車で帰れない」サービス残業の闇

ビジネス

退職で明るい時間に帰れる生活に

おもちさん

※YouTube「元官僚 おもちチャンネル」より

――民間企業に移られて生活面ではどのような変化がありましたか?

おもち:今務めているところはコロナの影響もあって、月1、2回の出社以外は自宅でのリモート勤務。土日祝日は完全に休みで、勤務時間はだいたい10時から18時頃までです。

 当たり前かもしれませんが18時台に仕事が終わることは大きな変化でした。仕事が終わって、職場から出て「空がめちゃくちゃ明るい!」と思いましたよ(笑)。

――官僚の時は違う意味で空が明るい時はあったそうですが……。

おもち:確かに(笑)。仕事が明け方に終わることも多かったですからね。夕方の明るさと明け方の明るさは違うなと、しみじみと思いました……。ただ、定時で終わるという生活が始まったのですが、率直なところ、最初は家に帰った後の時間を持て余してしまったんです。午後6時すぎに家に帰ってくる。

 そこから眠る12時までの6時間、いったい何をすればいいのか、当初は全くわからなかったです。今は、YouTubeやTwitterなどの活動もそうですが、有効に時間を使えるようになってきたと思います。

自分でスケジューリングするのが難しい

――社内の仕事のやり方など、違いを感じることはありますか?

おもち:こまごまとしたところでは違いを感じる点はたくさんあります。一番違うと思ったのは、自分で仕事のスケジューリングができることですね。

 省庁では、その日に発生し、その日中、または数日内が、期日の突発的な仕事が圧倒的に多く、若いうちは自分でスケジューリングするのが難しいため、自発的な仕事になかなか向き合えないような状況がありました。

 それに比べて余裕ができ、考える時間ができたように思います。これは大きな変化でした。

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