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元紅白出場バンドのメンバーが40歳で初めて就職「経験値は他でも活かせる」

キャリア

 2005年に「等身大のラブソング」が大ヒットし、人気ロックバンドの仲間入りを果たしたAqua Timez。映画やドラマの主題歌に起用されたり紅白歌合戦にも2度出演を果たしたりしたものの、2018年12月31日に解散。約15年の活動に幕を閉じた。

ドラマー

元Aqua Timezドラマーの田島智之さん

 2006年からドラマーとして加入したTASSHI(タッシー)こと田島智之さんは、バンドの解散と同時に音楽業界からも引退。“40歳・サラリーマン未経験”ながら就職活動をし、IT企業で働くことに。

 ドラム一筋だった田島さんがなぜ、セカンドキャリアに会社員の道を選んだのか、そしてバンドマン経験を得たからこそ見つけた“新たな目標”について話を聞いた。

「音楽以外にも社会に価値提供する方法はある」

 Aqua Timezの解散を発表した2018年5月から就職活動を開始。音楽業界に残る決断をしたメンバーもいたが、田島さんはあえて一般企業で働くことを決めた。

「左手にフォーカルジストニアという持病を抱えていたため、ドラマーとして第一線で活躍するのは難しいと判断しました。また、13年間、Aqua Timezに在籍して『やり切った』という思いもあり、あまり音楽業界に未練はなかったんです」

 メンバーやスタッフに「大丈夫?」と心配されつつも、学生時代の友人に大手企業からベンチャー企業まで10社ほどつないでもらい、採用試験を受けた。本人も驚くことに、なんとほとんどの会社から内定をもらうことができたという。

「20代前半にコールセンターのアルバイトをしていて、その経験がビジネスマンとしても生かせると思って熱弁したのですが、この話はあまり刺さらず(笑)。それよりも、“13年間、Aqua Timezを続けたこと=ひとつのことをやり切ったこと”を評価していただき、期待値を込めて内定をもらうことができました」

解散ツアーのまっただ中で社員合宿に

ドラマー

Aqua Timez時代の田島さん

 複数社から内定をもらったなかで就職を決めたのは、女性向けのライフキャリア支援事業を展開するベンチャー企業の「LiB」。入社の決め手は、内定直後に参加した社員合宿だった。

「代表の人柄や社員を上下で捉えないフラットな組織体制が自分に合っており、ここならバンドと同じくらい情熱を燃やせると思ったんです。ただ、そのときはまだ解散ツアーの真っ最中だったので、金髪の状態で社員の方と初対面して(笑)。

 みんなには『変わった人が入社するんだな』と思われたかもしれません。しかも翌日には富山でライブがあって。バタバタとしながらも、2019年1月から会社員生活がスタートしました」

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