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「借金1000万円は怖くない」SNSで人気の26歳・美容師に独立事情を直撃

ビジネス

独立後も仕事はフルで埋まっている。収入は…

――1日何人くらい接客するのですか?

大月:だいたい25~30人くらいですね。カット時間はだいたい15分~20分なので、1時間で3人カットするとしても10時間必要で、ほぼフルで埋まっている状態です。

――それだけ忙しいと収入面でも大きな変化があったのでは。

大月:買い物の選択肢が増えたと実感します。値段を気にしないで欲しいもの、食べたいものを頼めるようになりました。アシスタント時代は給料15万円でスタートして、そこから家賃や厚生年金保険払うと残りが5万円くらいでした。その頃と比べて生活の幅が広がりましたね。

 逆に言うとそれくらいで、別に高いマンションに引っ越したりとかはないです。お店のスタッフを西麻布の焼き肉に連れていったりとか、周りのためにたくさんお金を使うことはありますが、僕個人の給料はあまり上げてないんですよ。僕個人が好き勝手に使うと、会社にお金が残らず会社を大きくできないので、最低限しかもらってないです。

コロナの影響で4月は一気に売り上げ減

――お店の経営は順調とのことですが、新型コロナウイルスの影響はありましたか?

大月:4月は売上が一気に落ち込んで、前年同月の半分くらいになりました。休業要請の対象を理容室と美容室で線を引くか引かないかで揉めてた頃で、現場も混乱しました。

 従業員もいるし、渋谷にある店舗の家賃を払うとなると給付金だけでは心もとないので消毒や3密対策をしっかりして営業をして凌ぎました。現在は前年並みに回復してます。

――大月さんといえばSNSの変身動画が代名詞ですが、バズったことでどんな反響がありましたか。

大月:北海道や沖縄から平日日帰りでやって来るお客さんがいます。あとは、コロナ以前だと、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、中国、台湾からもお客さんが来ました。

――海外の人はどうやって予約をするのですか。

大月:宿泊先のホテルの人が代理でホットペッパーから予約してます。「今日この名前で予約した者ですが、私はホテルの人間で実際にはこういう人が行きます」と連絡があります。接客時の言葉の壁はグーグル翻訳に頼って乗り越えてます(笑)。

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