銀行・信金業界「風通しのよさ」ランキング。りそなHDは2位、1位は…
帯広信用金庫、日本政策投資銀行、近畿労働金庫は…
【帯広信用金庫の強みと弱み】
強み:地域からの信頼、信用が得られている・職員が真面目
弱み:新しいことに抵抗感があり、固い気質が今の時代にはどうか?
事業展望:地域からの信頼があるうちに変革に取り組んで、そのマインドを職員全体的に広めていけばより良い企業になっていくと思います
(営業、金融、課長、在籍20年以上、男性)
【株式会社日本政策投資銀行の強みと弱み】
強み:幅広い金融ニーズやコンサルティングニーズに対応出来ること
弱み:オールドエコノミー(重厚長大、ハードウェア)との繋がりが強く、ニューエコノミー(IT、ソフトウェア)とのコネクションが弱い
事業展望:時代に合わせて柔軟に変わっていければ可能性はあるが、政府との資本関係がどうなるかが最大の分かれ道かと思う
(調査役、在籍5~10年、男性)
【近畿労働金庫の強みと弱み】
強み:取引先は労働組合であるため、一般の銀行とは異なり会社の構内まで入ることができる。労働組合と協力して組合員のために組織として取組を展開できる
弱み:誤解を恐れずにいえば、会社役員は他団体の天下り先となっており、経営方針に一貫性がない。もしくは経営者の方針が現場まできちんと落ちきっていない。風通しが良いとは言いがたく、職場ではやらされ感が常にある状態である
事業展望:運動論と事業の存続をどう両立させていくかが課題である
(営業、在籍10~15年、男性)
琉球銀行、沖縄銀行、福井銀行は…
【株式会社琉球銀行の強みと弱み】
強み:県内リーディングバンクであり、歴史もあるため高齢者の支持は高い
弱み:他に先駆けて新しいことをやろうとしすぎて血迷っている。新しい制度やシステムを導入するも従業員に対する説明、客への周知ができていないため現場の混乱を招く
事業展望:メガバンクに追いつけとばかりに新制度を導入し、県内他行はどこもやっていないようなことを進めているが客や従業員がついていけていない。地方銀行がやらなければいけないことを改めて再認識しながら事業を進める必要がある
(個人営業、在籍3~5年、男性)
【株式会社沖縄銀行の強みと弱み】
強み:県内ではトップクラスの企業
弱み:所々ライバルである琉銀の二番煎じみたいなところ。県外の銀行に負けないように戦略を立てるべき
事業展望:フィンテックを推奨しているため、銀行の生き残りをかけて前向きな変化を行なっている。今後の沖縄を担う会社だとは思う
(一般行員、在籍3年未満、男性)
【株式会社福井銀行の強みと弱み】
強み:福井県内でのシェアが高い。経営層や本部中枢や現場の支店長クラスに優秀な人材が多い
弱み:県内シェアが高いと言っても、石川県における北國銀行や富山県内における北陸銀行とは県内シェアが見劣りするし、福井県内の優良先では福井銀行がメインでない企業が比較的多い印象がある
事業展望:ゼロ金利が長く続き、金利収入も減り続け、コンサルティングに注力するも、ノウハウが不足する。福邦銀行との統合提携を目論んでいるが、弱者連合となる危険性が大きい。最近良い人材が入ってこないため将来が不安
(管理、在籍20年以上、男性)
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これらのデータを踏まえると、「銀行(都市・信託・政府系)、信金業界」の場合、国内の特定地方を商圏にしているか、日本全国を商圏にしているかによって、現場での強み/弱みの認識の仕方が大きく異なることがわかります。
外資系やメガバンク・政府系金融機関は必然的に東京近郊および、日本の有力企業を相手にすることになるため、特定エリアに言及することは殆どありません。一方、地方を商圏にしている場合はどうしても商圏エリアに言及しないわけにはいかず、「内向き」な意見が多くなりました。金融機関を志望する場合、この特性の違いは認識しておく必要があるでしょう。