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YouTubeが変えた「テレビ番組」のつくり方<明石ガクト×放送作家・白武ときお>

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「第七世代芸人」が人気をキープできる理由

プロデューサー

――そう考えると、まさに白武さんは「お笑い第七世代」と呼ばれる若手芸人たちの隣に身を置いていらっしゃいます。彼らが人気をキープしている理由は、どんなところにあると思いますか?

白武:今の20代の芸人さんって、熱心なファンからSNSで「あれは嫌だった」「こういうこと言わないほうがいい」って言葉を毎日のように浴びているから、自然とダイバーシティ感覚が磨かれていると思うんですよ。そういう中で、自分が“面白いと思ってること”をアウトプットできる人が売れている印象ですね。

 安心感を与えつつ、ギョッとするようなこともやる。ただ、あくまでも嫌われないようにアウトプットできるというか。霜降り明星もフワちゃんも、そこがすごくうまいというか、クレバーです。

――お二人のように「Youtubeで成功したい」「作家、プロデューサーになりたい」という若者にアドバイスをお願いできますか?

明石:コンテンツをつくる時って「素材の調達」「編集・加工」「配信」っていう3つのレイヤーがあるじゃないですか。みんなすぐ「編集・加工」の部分に注目するけど、実は「素材の調達」が一番難しくてユニークなものなんですよ。

「自分にしか語れないもの」を動画にすべき

プロデューサー

「現場に身を置いて自分にしか語れないものを動画にする」

明石:要は、キミにしか行けない現場があるっていうこと。もし実際にUber Eatsの配達員をやったとしたら、コロナショックにおけるエピソードがいろいろと出てくるはずなんですよ。そういうのをマンガ動画にしたらめちゃめちゃ面白いじゃないですか。1人でやるとしたら、現場に身を置いて自分にしか語れないものを動画にするといいと思います。

白武:僕は、周りにいる天才を見つけてチームを組んだらいいんじゃないかと。僕自身は面白くないですけど、霜降り明星とか、かが屋とか、面白い人に声を掛けてチームを組んだらうまくいきます。クラスで一番面白いヤツと仲よくなりましょうってことですね。

 マンガでたとえるなら、『ONE PIECE』の航海士になる感覚。ラフテルというゴールを目指すルフィーに対してナミが「あっちにゴールがある」と示す。面白いキャラクターに仲間として必要だと思われるように特殊能力を身につける努力が必要ですね。

<取材・文/鈴木旭 撮影/加藤岳>

【明石ガクト】1982年、静岡県生まれ。動画メディア「ONE MEDIA」CEO。著書に『動画2.0』(NewsPicks Book)『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある【白武ときお】1990年生まれ、放送作家。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)がある

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