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「やりたい仕事が見つからない」と悩む人が知るべき4つのこと

学び

「サービスを提供する側」で志望動機を

「サービスを提供する側」の視点を理解できておらず「やりたい気持ち」だけを前面に押し出してしまうと、企業から「実際に働いて嫌なことや大変なことに直面したら、ギャップでやりたい気持ちが薄れてしまうかもしれない」と、内定を見送られる可能性もあります。

 先ほども書いたように、かつて広告代理店や制作会社を受けていた私の志望動機も「テレビや映画が好きだから」というユーザー目線のものばかりでした。「やりたい」気持ち先行で、具体的な業務や実際に働いた時の大変さををイメージできていなかったので、落ちてしまって当然です。

 なので、「やりたいこと」がある人も、「やりたい気持ち」だけを伝えるのではなく、企業や自分にとっての採用メリットを交えて志望動機を作るようにしましょう。

4:「やりたい」だけだと短期離職に繋がる

ウズウズ

 さらに「やりたいこと」をユーザー側の目線だけで考えてしまうと、短期離職に繋がる可能性もあります。例としてアパレル業界や旅行代理店に就職し、退職を考えている人たちを事例に挙げましょう。

 彼らの多くはもともと「服や旅行が好き」という人たちばかり。自分の「好き」を軸に「やりたい仕事」を決めたわけですが、これらは全て「ユーザー側」の視点です。会社は利益を出さなければ潰れてしまうので、好き嫌いに関わらず、売り上げを作らなくてはなりません。

 アパレルの販売員だったら、お客さんに声をかけ確実に購入してもらう必要があります。旅行代理店の店員も、希望のプランに加えてプラスアルファの提案をしていかなければなりません。

 この時、ユーザー側の目線しかないと「こんな仕事だと思わなかった」「イメージと違う」という認識のズレが発生する可能性も。その“ミスマッチ”を自分の中で消化できなければ、せっかく入社した企業を短期離職することにも繋がってしまいます。

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