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紙パックもデザイン性の時代に。老舗企業が挑む“脱プラスチック”最前線

ビジネス

パッケージで変わるポジショニング

三木逸平さん

東洋製罐グループホールディングス株式会社のイノベーション推進室リーダー三木逸平さん

 容器には「中身を守る、遠くに運ぶ、情報を伝える」という3つの機能があるが、東洋製罐グループも、その機能を常にアップデートしてきたそう。しかし、容器にはもっとさまざまな可能性を秘めているという。

「容器の役割には、製品者が真心込めて造った中身を包んでお客様に届けること。お客様が最初に見る、触る、写真を撮るものこと。さらに使う瞬間、捨てる瞬間もお客さまと一緒にいる存在でもあります。

 当社は、100年以上の間培ってきた技術を活かして、イノベーションで未来を『切り拓く』プロジェクト『OPEN UP! PEOJECT』を行っており、『ただ包むもの』ではなく、“インターフェース”として活躍する容器の価値を再定義したいです。そして社会課題の解決に真っ向から向き合い、一人ひとりが抱える課題を解決するべく、取り組んでいます」

 環境に配慮することで生まれた紙パッケージだが、結果として作り手、消費者どちらにも新たな価値を提供してくれそうだ。

<取材・文/一ノ瀬聡子>

webメディアのライター。ビジネスハックやスキルなどを専門家に聞くのが楽しくて仕方がない。読みやすくわかりやすい文章を心がけている

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