最終面接で“受かる人”がやっている3つの対策。現役面接官が解説
対処法2:面接官に“武勇伝”を話させる
逆質問を準備するうえでのポイントを紹介します。最終面接で面接官を担当するような社長や役員は、正直「自分のことを話したい人」が多いです。面接を受けにいくのになんで相手ばっかり……と思うかもしれませんが、会話を盛り上げるには“相手を気持ちよくさせること”も重要。
特に年配になるにつれ、余計に自分のことを話したがります。この場合、「武勇伝を語らせてあげる」という方法が有効です。そのためには事前に面接官の「仕事内容」や「価値観」について調べることが必要不可欠!
たとえば、
・○○のプロジェクトを担当されたという記事を拝見しました。どんな点が大変でしたか?
・○○をすることによって、会社にどのような利益をもたらしたのですか?
・○○はどのようなきっかけで始まったのですか?
など、面接官にとっての成功体験(いわゆる武勇伝)に関する質問をすれば、とても饒舌に話してくれます。
自分が質問を受けて四苦八苦しながら答えるよりも、相手に質問をしてたくさん話してもらうほうが、正直楽ですよね。しかも会話が盛り上がるので印象も良くなり、的確な質問をすることによって準備をしてきたこともしっかり伝わります。
対処法3:会社よりも“個人のパーソナル”な質問をする
最後のポイントです。
・その会社がどういう事業に力を入れているか
・募集ポジションには何名いるのか
・配属先にはどんな人がいるのか
このような質問をしてもいいですが、“面接官個人”に対する質問をすることも大切です。「どういう風に生きてきたか」や「どういう価値観を持っているのか」など面接官のパーソナルな部分にも突っ込んで質問しましょう。
もちろん、いきなり個人的な部分を聞かれても嫌がられてしまいます。なので、先に会社や事業について質問し、武勇伝を語って気持ちよくなってもらったのちに個人へフォーカスしていくことが大切。
これにより「自分に興味を持ってもらえた」「自分の話をたくさんすることができた」と、面接官にヒアリング能力が高いと思ってもらえます。例えば、面接官が創業メンバーの一人であれば、
・どういうきっかけで会社を立ち上げたのですか?
・創業時に不安はなかったのですか?
・創業時に一番大変だったことはなんですか?
・一番思い入れのある部下はどんな人でしたか?
・(結婚している人であれば)家庭と仕事の両立で大変だったことは?
などなど。面接官のパーソナルな部分に入り込んでいき、個人の話を深堀りしていきましょう。
そうすることで、印象も良くなりマッチングの度合いも高いと思ってもらえます。前述したように、最終面接は面接官の印象で合否を決めているので、印象が良くなれば内定が出やすくなるんです。