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ラーメン界の革命児が「異色のコラボ」に力を入れる理由。2代目社長に聞く

ビジネス

お店ごとに味や値段を決められる

「麺屋武蔵は店長が味や値段を全て決めることができるので、お店ごとに異なるのも特徴的だと思います。よく店長には『会社を使い倒せ』と言っているのですが、会社のリソースを使えば色々と挑戦できる環境がある。私が身をもって体験してきたことを伝えていますね。

 また、将来は独立したいという気概を持って入社する社員もいますが、あくまで『独立は手段であり、目的ではないこと』を話しています。明確な目標がないまま独立しても、立ち行かなくなってしまいます。本当にやりたいこと、達成したいことは何かを自分自身で理解していることが何よりも重要です」

 また、麺屋武蔵のラーメンを語る上で、様々な企業や団体との「コラボラーメン」も外せない。「革新にして上質」というビジョンのもと、これまでロッテのガーナや江崎グリコのアーモンドミルク、クラフトコーラ、獺祭など50~60種類のコラボラーメンを世に出してきた。

「革新にして上質」を体現するコラボラーメン

つけ麺

世界初のクラフトコーラ専門店「伊良コーラ(いよしコーラ)」とコラボした「クラフト香良(コーラ) つけ麺」

「コラボラーメンは2009年から始めました。バレンタインに合わせた『味噌ガーナ』は、チョコレートとラーメンという異色の組み合わせで大きな反響を呼び、それ以来、ロッテさんとは毎年コラボしています。また、食材に限らず、日本薬価大学とコラボした『インフルエンザ対策ら~麺』などユニークなものも出していますね。

 どんなものでもラーメンとコラボできると考えており、私だけでなくスタッフから面白いアイディアがあれば、コラボすることもあります。他の店の真似ではない唯一無二のラーメン店を目指すからこそ、色々なチャレンジをしているわけです」

 異業種とのコラボを先駆けて行ってきたことで、常に革新的なラーメンを生み出し続けてきたのだ。

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