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部下の手柄を「上司が横取り」。裏切られた男性の復讐劇とは?

学び

睡眠時間を削って無茶な要求に応える

 ただ、営業用の資料や報告書の作成のほか、入社から日が浅かったので自社製品の特長などの知識を頭に叩き込まなければならず、田端さんは毎日のように夜遅くまで仕事していました。

「会社で作業しようとすると上司が『早く帰れ!』とうるさいので、家に持ち帰って仕事していたので残業代なんて当然つかなかったですけどね」

 睡眠時間を削ることになり、体力的にはキツかったようですが、会社からの無茶ぶり同然の要求に対して結果を出して応えた田端さん。それだけに本採用見送りは納得できなかったそうですが、思い当たるフシはあったようです。

「配属された営業部の上司は、私のことが気に入らなかったんです。入社初日にいきなり飛び込み営業をしろと言い出したのも彼ですし、私が取ってきた新規契約をあたかも自分の手柄のように会社に報告していた。ただ、それでも採用になるとは思っていたので、本当にショックでした」

取ってきた契約を上司が横取り

ブラック企業

 そのまま3か月の試用期間を終えて退職したそうですが、結果をきちんと出しているのにあまりにひどい仕打ちです。

「抗議するだけ無駄だと思ったんです。この会社は一族経営で、上司は社長の甥っ子。しかも、身内びいきがはなはだしく、それに嫌気が差して辞めた社員が何人もいるという話を同僚から聞きました。

 新規契約についても、私が担当していたことは幹部たちも知っているはずなのに、見事にスルーですからね。こんな会社、こちらから願い下げだと思いました」

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