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新型コロナが追い風に。出前館が「営業利益赤字」でも強気なワケ

ビジネス

 新型コロナウイルスの流行に伴って外出自粛・感染対策強化の動きが強まり、国内外問わずに外食需要減少への危機感が高まっています。その一方で、休日・平日ともに自宅で過ごす時間を増やす動きが加速し、出前サービスへの期待・需要が高まっています。

出前館

※画像は「出前館」公式サイトより

「ブラック企業アラート(@blackc_alert)」が、身近な企業を題材にして、企業の状況の調べ方・見極め方を解説する本連載。今回はピザ・すし・カレー・弁当・中華・ファーストフードなど多数のジャンルから店舗横断の出前サービスを提供する「出前館」(運営:株式会社出前館)を取り上げます。

学童保育に食事を無償提供

 2020年2月の出前館の経営指標は、すべての指標で昨年同月比プラスを達成。オーダー数273万件(前年同月比118%)、加盟店数2万1450店舗(同115%)、アクティブユーザー数320万人(同113%)と、新型コロナウイルスによるニーズの高まりを確認できます。

 さらに、出前館はコロナウイルス対策の具体例を記したプレスリリースを2月下旬に出しています。

 3月頭には小・中・高校の休校措置を受けて、グループ会社の日本フードデリバリーと連携して、児童養護施設・子ども食堂・学童保育施設に食事の無償提供を実施したりと、本業を活かした適切な対応を継続しています。

 以降、出前館の強み・今後の成長性について、公開情報から読み解いていきます。

業績:「戦略的投資」で直近は営業赤字

売上高

図:売上高・営業利益額・利益率推移(業績ハイライトより引用)

 まず直近の売上高・営業利益を確認していきます。売上高は直近の会計年度(2019年8月期)では66億6600万円となっており、順調に伸びています。

 しかし、営業利益は3900万円の赤字です。決算説明資料内では「(要因は)戦略的コスト増」と表現しており、「シェアリングデリバリー®」の拡大のために投資を行った結果としています。

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・シェアリングデリバリー®の拡大による店舗の拡充、アプリ及びブラウザのリニューアルによるUXの改善、積極的な販促活動等により、オーダー数が増加したことによる増収
・シェアリングデリバリー®の直営拠点の展開による配達代行手数料の増加
・上述の施策の推進のため、期初より大幅な減益を見込んでおり、直営拠点の拡大及びマーケティング等への先行投資によるコスト増加による減益

(2019年8月期決算説明資料p.2より引用)
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