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売れる文房具の特徴「インク沼」「文具女子」とは?東急ハンズバイヤーに聞く

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 学生時代にお世話になった「文房具」だが、社会人になってもノートに書くこと、メモを残すことなど文房具を使う機会は多い。テクノロジーが発達したことでパソコン作業も増える中、まだまだ仕事に携わる人にとって、文房具はなくてはならない存在だろう。

 1976年の設立以来、文房具はもちろんキッチン用品や生活雑貨など、人々が生活するために欠かせない商品を数多く取り扱ってきた東急ハンズ。同社は2018年から、文房具好きと文具メーカーが直接交流できる機会を創出している。

文具祭り

東急ハンズ、文具祭りのイベントの様子

 去る2月15日に開催された東急ハンズ「文具祭り2020 スペシャルイベント」では、定番の商品から今話題の文房具まで展示され、文房具愛用者にとっては見どころ満載な内容であった。

ライフスタイルの多様化でニーズも変化

 イベントの主催側であり、30年間近く、文具バイヤーの仕事に携わっている、東急ハンズMD企画部の大瀬素子さんに文房具のトレンドの変遷や、今売れている商品の特徴について話を伺ってきた。

「文房具はかつて事務用品を扱うお店で購入するのが一般的でした。しかし、100円ショップが台頭してきた1990年代以降は、ごく日常的なボールペンやノート類などは100円ショップで買うように消費者のニーズがシフトしていき、文具メーカーは100円ショップでは手に入らない『機能性』を重視するようになっていきました」(大瀬さん、以下同)

 100円ショップで販売されている文房具は、それこそ日常や仕事で使うのに事足りる機能さえあれば、安く手に入れられるので、利便性は高いだろう。

 一方で、文具メーカーは消費者の利用シーンを想定し、使いやすい機能やデザインを取り入れた商品を販売することで、差別化を図ってきた。

「現在は消費者のライフスタイルが多様化したことで、特定のセグメントに絞った形で商品を出せば、一定の売り上げは確保できます。インターネットが発達し、テクノロジーが進化しても、まだまだ文房具の需要は変わらずあるので、いかにターゲットとなる層の購買意欲をそそる商品を開発できるかがメーカーの腕の見せどころですね」

トレンドは「機能性」「女性ウケするもの」

東急ハンズ

東急ハンズMD企画部の大瀬 素子さん

 ふわっとした企画ではなく、特定のセグメントに絞った形で商品を出す。文具メーカーは試行錯誤をしながら、消費者に手に取ってもらえるような商品企画を行っているようだ。

「機能性に優れているもの、女性ウケするものはヒット商品になりやすい。売れ筋のもので言えば、『文房具屋さん大賞』に選ばれた商品をチェックすれば、どんな文房具が人気なのかわかると思います」

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