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職場に「帰省のお土産」は買うべき?上司世代からは「常識」の声も

学び

「強要すべきではない」(14票)

 次に多く見られたのが「お土産を購入することを強要すべきではない」というもの、14票でした。

「お土産を持ってくる義務はない。そういう文化が会社をブラックにする」(男性・45歳)
「気持ちの問題なので、強要するのはおかしいと思う」(男性・43歳) 
 
「お土産は買ってくるもの」という文化が会社として適当ではないと考えている人も少なくないようです。

 また、「気を遣わない関係がいい」(男性・51歳)や「お返しなど気を遣うことを避けている」(男性・49歳)という声もありました。お土産はもらった側も「次は自分も買ってこなきゃいけないのかな?」などと思いをめぐらせなくてはならず、やや面倒に感じる人もいるようです。

 部下を気遣ってか「帰省に費用がかかるのにお土産まで負担させられないから」(男性・40代)や「年末年始は出費がかさむ。まぁ、しょうがない」(女性・47歳)といった意見もありました。

気にならないと言いつつ、よく思っていない人も

上司

 また、「別に気にならない」と回答しているものの、

「そういうヒトなんだなぁというだけのこと」(女性・43歳)
「今どきの子なので」(男性・54歳)
「わざわざ会社を休んだわけではなく、みんな共通の休みだから」(女性・46歳)

 というように、全面的には容認していない人も散見されました。あえて口に出したりしなくても、心の中であまりよく思っていない上司もいるのかも……ということも心に止めておいたほうがいいでしょう。

「配慮が足りない」「仲間意識が弱い」と厳しい意見も

 最後に、帰省してお土産を買ってこない部下について「常識が欠ける」と回答した人たちの理由を紹介します。

「人への配慮が足りないからです」(男性・44歳)
「常識だから」(男性・50歳)

 というように、お土産を持ってくることを「当たり前のこと」だと考えている人も一部いました。なかには「職場の仲間意識の欠落」(男性・55歳)といった厳しい声も。

 帰省土産は業務には直接関係のないことです。40~50代の上司でも、お土産は必要ないと考えている人が多いというのは、若い世代としては気がラクですよね。

 ただ、お土産を持ってこないことで一部の人たちとは軋轢を生む可能性があるようです。先輩社員にお伺いを立てたりして、職場に合わせた対応を取るといいでしょう。

<TEXT/小林たかし 調査協力/リサーチプラス>

【調査概要】
調査内容:「年末年始のこんな部下、どう思う?」
調査期間:2018年12月13日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国の40~59歳男女(有職者)100名

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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