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DeNA筒香嘉智がメジャーに挑戦――ポスティングで海を渡った男たちの成績

 横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智がポスティングでのメジャー移籍の意思を表明している。

筒香

『空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ』(文藝春秋)

 現在27歳、日本球界屈指のスラッガーである筒香へのメジャー球団の評価がどれだけのものかが明らかになり、来季からのメジャーでの活躍を占うことにもなりそうだ(2019年11月時点)。そこで、ポスティングシステムで海を渡ったプロ野球選手を、スポーツライターの佐藤文孝氏が紹介する(以下、佐藤氏寄稿)。

ポスティングとFAの相違点は

 ポスティング制度は1998年、日米球界の間で創設され、フリーエージェント(FA)のように権利執行まで一定の在籍期間などを必要としない。選手がメジャーリーグへの移籍の意思を表明し、所属球団が承認することで移籍への手続きが取られることになる。

 2012年までの旧制度はメジャー球団による競争入札の形式だったが、落札までの金額の高騰化や最高入札額を入れた球団のみとの交渉など、多くの問題が指摘され続けた。2013年からの新制度では、競争による入札が廃止され、複数球団が選手と交渉が可能となり、契約合意後に旧所属球団へ渡る「壌度金」にも上限が設けられるなど内容を変えながら、現在に至っている。

 日本人プレーヤーでは2000年にシアトル・マリナーズへ移籍となったイチローが旧制度で初めてのケースとなり、以降は同制度によるメジャー挑戦の移籍が毎年のように行われてきている。資格取得までおよそ9年を擁する海外FAとは異なり、より全盛期に近い状態でメジャー移籍が可能となるが、やはり乗り越えなければならないハードルも少なくない。

 過去、ポスティングでメジャーへ挑んだプレーヤーたちも、それぞれの移籍実現へ向けて、様々な注目を集めることとなった。

大塚晶文(2004年/サンディエゴ・パドレス)

大塚晶文

※画像は所属事務所公式サイトより

 2004年からメジャーリーグに渡りサンディエゴ・パドレス、テキサス・レンジャーズで活躍した大塚晶文は2度にわたるポスティングを経て、海を渡っている。最初は2002年のシーズン終了後、近鉄バファローズ在籍時にメジャー移籍を表明し入札を募集したものの、メジャー球団からの入札は無かった。自由契約となり、金銭トレードで2003年は中日ドラゴンズへ移籍。

 シーズン後、再びポスティングでの移籍を希望するとパドレスが落札している。2004年晴れてメジャーリーガーとなると、主にリリーフとして信頼を勝ち取り、セットアッパー、クローザーとしての地位を確立した。

 レンジャーズ時代の2006年にはイチローと共にメジャー選手としてワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表に召集され、日本の初優勝に貢献した。