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見知らぬ相手から怒鳴り声の間違い電話。若手社員がとった対応は?

学び

会社にクレームを入れたら謝罪に来た!

 その後、タナカから電話がかかってくることはなく、ようやく邪魔されずに眠りにつくことができた神代さん。しかし、目が覚めても怒りがこみあげてきたため、タナカの言っていた会社名を検索。すると、ホームページを発見し、電話番号も同じだったため、お問い合せフォーマットからタナカとの一件を報告しました。

「大抵のことなら笑って受け流せますが、あれはさすがに無理でした。会社からは翌日すぐに返信があり、タナカは私に対する暴言を認めたらしく、直接会ってお詫びをしたいと言われました」

 神代さんは正直面倒臭いと思ったそうですが、それ以上に好奇心が勝ってしまい、先方と会うことに。後日、指定した喫茶店にスーツ姿3人の男性が現れ、一番年上らしきの見た感じ50歳前後の人物がシュンとした態度だったため、すぐにタナカだとわかったそうです。

お金の入った封筒を渡されるも拒否する

電話

「電話のときとは別人のようにオドオドした小さな声で『すみませんでした』と何度も謝ってきました。一緒に来た先方の社員さんには、仮に私が下請けだったとしてもああいう態度で電話してくるのは問題だと話しました。

 向こうからは迷惑料なのかお金の入った封筒を渡してきましたが、それは受け取らずに菓子折りだけいただきました。その後、タナカがどうなったかは知りませんが、何かしらの罰はあったでしょうね。こちらからは聞きませんでしたが、あの調子では被害を受けた方はほかにもいるでしょうから」

 今回のケースのように逆ギレはしないにしても間違い電話をしたことに気づき、何も言わずに切ってしまう人は結構います。余計なトラブルを防ぐ以前にマナーとして「すみません、間違えました」と言えるようにしたいものです。

特集・イラッとしたビジネスメール/電話

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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