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ディズニー映画では「子供はトイレに立ってしまう」アニメ映画の巨匠が指摘

下積み時代は、すごくいい思い出

オスロ

――ご自身のキャリアに関して、これまでに「『キリクと魔女』(’98)以前、以後に分けられる」とお話されています。下積み時代はどう過ごされ、どう乗り越えてきたのでしょうか。

オスロ:まさに、『キリクと魔女』以前、以後でしょうね。でもね、以前も幸せでしたよ。ときどき、映画祭で短編映画が賞を取ると満たされて、1年間に1週間だけ自分がアニメ監督として存在していると感じました(笑)。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭、クロアチアのザグレブ世界アニメーション映画祭、日本の広島国際アニメーションフェスティバルといった映画祭です。

 そうした場に行くと、自分と同じようなアニメ監督がたくさんいました。世界中に自分と同じ境遇をシェアしている友達ができた。すごくいい思い出です。ひとつ言えるとするなら、下積み時代の私が、粘り強かったのは間違いないです。

子供たちはアメリカのアニメに飽きている

オスロ

「今の子たちはディズニーくらいではトイレに行ってしまう」

――監督の作品は、子どもたちも夢中で観るそうですね。

オスロ:『キリクと魔女』の宣伝文句として、「キリクを観ている間は、トイレに行けないよ」というものがありました。「ディズニー映画だと子供たちはトイレに立つ。でもキリクでは立たなかった」と教師たちがビックリしていたそうです。おそらくアメリカのアニメには飽きているのでしょう。

 私が子どもの頃には、アニメを観ているときは1秒たりとも目が離せませんでした。でも今の子たちはディズニーくらいではトイレに行ってしまう。その瞬間に大事なことが起きているかもしれないのにね。でも私の作品では、みんな映画館の席から立ちませんよ。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異

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