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「I’m sorry」連発はNG。英語で「すみません」を正しく使い分ける

コラム

 日本では何かと「すみません」を口にすることが多いですよね。何かをしてもらったら「すみません」。迷惑を掛けても「すみません」。とりあえず「すみません」と言えば何事も丸く収まる、というイメージさえ受けます。日本語を学習している人々も、日本では「すみません」がとても便利な表現であると学んでいます。

楽しむ英会話

「すみません」は英語に直訳するとExcuse me.やI’m sorry.ですね。確かに電車の中で他の人にぶつかってしまった時などはExcuse me.でもよいでしょう。しかし、いつも「すみません」をI’m Sorryとばかり訳してしまうと、不自然に聞こえます。

第40回「すみません」をThank youで表現

 鍵となるのは「すみません」を「ありがとうございます」と言い換えられるかどうか。人にぶつかってしまった時は言い換えられませんね。しかしコンビニの店員がお客から現金をもらった時の「すみません」は「ありがとうございます」の意味。そんな時には「すみません」をThank you.と言うといいでしょう。

 これと同じなのが、「ご迷惑をお掛けします」をThank youで表現する時。「足元の悪いなか、お越しいただき、心苦しく思います」とか「色々とご配慮いただき、大変すみません」などは、謝罪やお詫びの表現を使ってはいるものの、感謝の挨拶です。ですから英語で表現をする時は積極的にThank you.を使ってみましょう。

「足元の悪い中お越しいただき、心苦しく思います」は
I am sorry that you had to come here despite the poor weather.
と直訳するのではなく、
Thank you for coming here despite the poor weather.
にします。

「色々とご配慮いただき、大変すみません」も
I am sorry that you had to take care of so many different matters.
という直訳ではなく、
Thank you for your attention to all the relevant matters.
のように表現します。

必ずしも英語の文化では理解されない

英語

 日本語の文化では「すみません」などとお詫びの言葉を口にするのが美徳とされます。相手に対して遜り、「感謝よりお詫び」が求められます。

 しかし、これは必ずしも英語の文化では理解されません。日本語を母国語とする人は英語でもI’m sorry.やExcuse me.を多用する傾向にあり、「なぜそんなに謝るのかわからない」「謝る対象がよくわからない」と英語のネイティブスピーカーに言われている人を見かけることがあります。

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