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自宅で働けるテレワーク。導入しても、実施は「週に0日」が7割

学び

「導入も検討もされていない」企業が半数以上

テレワーク

提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)

 現在、あなたが勤務されている会社にテレワーク制度は導入されていますかという質問には、「導入も検討もされていない」という回答が過半数の54.0%に。「制度として導入・運用されている」はわずか26.1%にとどまりました。

 ただし、「制度化されていないが既に容認/部分的に導入されている」10.1%、「導入されていないが、検討されている」9.7%と、これから広がりを見せていく可能性はあるようです。

導入されていても「週0日」が7割以上!?

テレワーク

提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)

 テレワークが導入・運用(もしくは一部導入)されている企業の従業員でも、あなたは普段週に何日テレワークを実施していますかという質問に対しての回答は「週に0日」が136人中105人にものぼりました。

 テレワーク導入とは名ばかりで実際にはほぼ活用されていなかったり、習慣的には制度を活用できていない現状が浮き彫りとなっています。

会社に求めるのは「利用しやすい雰囲気」

テレワーク

提供:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ)

 時短や効率化の観点からも、大きな期待がかかるテレワーク。しかしながら、個人レベルへの浸透までには少し時間がかかりそうです。

 あなたがテレワークという働き方をする上で、会社に整えてほしいことは何ですかという質問に対し、1位「利用しやすい雰囲気」、2位「利用するためのIT環境の整備」、という結果が出たことからも、やはり“絵に描いた餅”で終わることなく、実際に個々が実施しやすい状態を整備することが企業に求められているのでしょう。

 多様化するライフスタイルに合わせてひとりひとりに合った仕事への向き合い方が実現できるよう、テレワークの定着化はこれからの「働き方改革」の要になるといえるかもしれません。

<TEXT/なかたり>

調査概要
調査内容:「通勤とテレワークに関する実態調査」(パーソルプロセス&テクノロジー株式会社) 
調査期間:2019年6月28日~2019年7月1日
調査対象:20歳~49歳男女・勤務地が1都3県の会社員(課長、係長、主任、一般社員クラス)、通勤に電車を利用している方400名
調査機関:パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチコンサルティング調べ

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