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25歳の国際協力師が見た、少女兵士の現実「ムチで200回叩かれた」

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 怒りは、破壊をもたらすこともあれば、モチベーションになることもある。

 社会の理不尽さに怒りを覚え、ウガンダの元子ども兵や南スーダンの難民を支援してきたフリーの国際協力師、原貫太氏(25歳)。2019年からフリーランス国際協力師として国際協力活動を続けている。活動を開始してから早6年。

南スーダン

南スーダン難民の支援に携わる原さん(2017年。本人提供)

 若くして国際協力活動に身を投じた原氏に、自身の活動を振り返ってもらった。

きっかけは、白無地のワンピースを着た少女

――国際協力活動に取り組むようになったきっかけを教えてください。

原貫太(以下、原):大学1年生の春に参加したフィリピンでのスタディツアーでの活動を終えて現地からマニラ空港に向かう途中、バスの窓から外の景色を眺めたとき、ひとりの少女が目に飛び込んできたんです。

 見た目は6~7歳くらいだったかな。虫食いのように所々に破れた穴から素肌が丸見えで、土色に汚れた白無地のワンピースを着たその少女は、裸の赤子を抱きながら停止中の車の窓ガラスを叩きながら物乞いをしていました。その光景が、自分が住む世界の一部分とは思えなかったんです。

 もちろん、すべてが平等なんて神話だということはわかっています。ただ、彼女の姿が私から言葉を奪い、世界の不条理を突きつけたのは事実です。バスに揺られながら、ボランティア活動中にもっと他に目を向ける課題があったのではという後悔に襲われ、さらに、怒りに似た感情が芽生え始めたんです。

――スタディツアー(ボランティア)の活動では、“怒り”は湧かなかったんですか?

原:そうですね、体を突き抜けるような大きな衝撃は走りませんでした。活動を通してやりがいや充実感を味わうことはできましたが、お金を払えば誰でも経験できるので、いわばコンテンツを買った感覚に近かったのかもしれません。

「俺、このままで大丈夫かな」と思った

原貫太

フリーランス国際協力師、原貫太氏(25)

――19歳の大学1年生の春にスタディツアーに参加されていますが、もともとボランティアへの関心や意識は高かったのでしょうか?

原:いえ、まったく。世界情勢や国際協力に関心や興味はほとんどなく、大学卒業後は高校教師になるつもりでした。ただ、周りに超意識高い系の学生がいて、彼らの話を聞いていると「俺、このままで大丈夫かな」と、急に不安に襲われたんです。

 それで「とりあえず1回くらい海外ボランティアでも経験しておくか」「就職活動で使える話題を早めに用意しておくか」といった軽い気持ちで参加したのが正直なところです。